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小さいと損か得か〜移動編
小柄な人が縦長の大きな紙袋を持つと、このように底が地面につきます。

筆者の身長は150cm。たかぎなおこさんのエッセイ「150cmライフ」にもあるように、普段生活していると背が低いことで、損することや得することが沢山あります。

それを特に痛感するのが“移動時”。ある程度、自分サイズにカスタムできる家の中と違い、電車や飛行機など公の場は、平均サイズに出来ているため普段よりもその差が歴然。

そこで今回はそんな“小柄な人”ならではの移動時の様子をリポート。小さいと移動の上で、得なのか?損なのか?

(text by 岸川 祥子

まずは電車の中から

では、まずは小柄な人間が電車に乗るとどうなるのか?試しにドア付近のつり革を握ろうとすると…


つり革を持つと腕も背筋もピン!


基本的にドア前の短いつり革は背伸びしないと握れません!その代わり、椅子の前の長いつり革が頭に全くぶつからないというメリットも。そもそもぶつからないどころか視界にすら入ってないような気も。あと、もう一つ厄介なのが網だなです。


網だなに手が届かず、もがく人。

何とか取ろうと一生懸命。


うっかり網だなに物を置くと取れなくなります!そういう時は下から引っ張って取り出すしかありませんが、のんびりやってると電車から降り遅れます。ちなみに飛行機の荷物入れは最初から完全に人まかせです。

 

続いて駅のホームでは…

さて、先ほど苦戦した電車を離れ、今度は駅のホーム。工事中らしく「頭上注意」の表示を発見。ところが…


普通の人ならかがんでくぐる頭上注意の場所。

頭の上ががら空き。注意も何もありません。


頭上注意の必要なし!ここに限らず、頭上注意と書かれている場所は、大抵、楽に潜り抜けることが出来ます。ちなみに謎のくぐり穴がある御茶ノ水駅のホームもこのとおり↓


みんながくぐるホームのゲートも…

見事なまでにジャストサイズ!


かがむ必要全くなし!それにしてもこの穴、ずっと前からある気があるんですが、一体何のためにあるんでしょう?ちなみに階段に近いほうが穴のサイズが大きいです。ミニ情報。

 

今度は飛行機

では今度は電車を離れて飛行機へ。まず行きの飛行機では…


小さすぎて頭が見えてません。


後ろから頭が見えないせいか、飛行機や新幹線で座ってると、時折、席が空いてると思ってのぞきこまれることが。駐車所でスペースが空いてると思ったら軽が止まってた時みたいな感じでしょうか?また、さらに帰りの便では…


頭を乗せる場所がズレまくり。(赤丸の部分が通常、頭を乗せる場所)


寝ようと思って背もたれに頭を乗せたところ、枕部分に頭が全く届いていないことが判明。写真見てびっくりしたんですが、こんなにズレてるんですね。歯医者に行ってシートにもたれるたび、「もっと上に!」と言われるのも納得。

 

ついでにバス

電車、飛行機と来て続いてバス。背もたれも倒せず、座席の幅も狭い観光バスは、長時間乗ると苦痛なはず。ところが…


狭いバスでも座席にたっぷりと余裕が。


左に座った人の足が前のシートにぶつかりそうになっているのに対し、右の筆者の方は相当スペースに余裕が。正直、狭い乗り物に乗っての長旅は、他の人に比べてかなりラクです。

というわけで、いろんな乗り物に乗り、“小柄”ならではの損と得を十分に味わった今回の移動。ちなみに飛行機に乗ってたどり着いた先は、先日林さんの特集にも登場した「旭山動物園」。

遅ればせながら先日、雪祭りのついでに行って来たんですが、人の頭であざらしの「もぐもぐタイム」が全く見えませんでした。
うーん、やっぱり身長、欲しいかも。

人垣の向こうにかすかに見える飼育担当のお姉さん。アザラシはどこ…?

 

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