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コネタ


コネタ987
 
昆布ビーチ

沖縄には昆布ビーチという名前のビーチがある。昆布は北の海に生えているというイメージがあるのだけど、はたして南の島の昆布ビーチには昆布が生えているのだろうか。行って確かめてきました。

安藤 昌教

営業中、の看板が出たままつぶれてました。

地名が昆布だ

実は昆布ビーチは昆布という場所にある。だから昆布ビーチなのだ。住所は沖縄県うるま市昆布。しかしまったく縁もゆかりもない場所に昆布なんて具体的な地名を付けるとは思えない。きっと生えているに違いない。

向かう途中でパーラー昆布というお店を見つけてしまったがつぶれていた。

誰だ!!
海に近づくにつれて人の気配がなくなってくる。逆に緊張感のあるフォントで書かれた建て看板が増えてきた。美しい環境をこわすのは「誰だ!!」。振り向きざまに「誰だ!!」という勢い。

 

昆布ビーチ入り口。

発見、昆布ビーチ

さんざん近くをさまよった挙句、ようやく昆布ビーチの入り口を発見した。ほんとかよ、と思わず疑うほど地味な標識が建てられている。管理は昆布自治会と書かれていた。

看板を横目にビーチへと続く道を下ると、途中に怖いトイレがあった。

海へと続く一本道を下ります。
やばい、絶対に、やばい。

林の中の道をしばらく歩くとビーチが見えてきた。ビーチというからには夏には海水浴客が来るのかもしれないが、今は1月なのでさすがに誰もいなかった。周辺にはゴミが目立つのだけど、ビーチ自体はあまり人の手が入っていない感じのきれいな場所だ。

昆布ビーチが見えてきた。
きれいなビーチです。

 

昆布かな。

そこには大量の海草が

海岸沿いを歩いてみると、昆布ビーチには海草が大量に打ち上げられていた。昆布だろうか。もしかしたら昔の人もこれを見て地名を昆布としたのかもしれないぞ。

寒い。
そう思って調べてみると、どうやら昆布の由来は「かつて昆布が採れたから」という説もあるようだが、「窪原」、「窪地」がなまって昆布(沖縄の方言でクーブ)になったという説が有力らしい。抽象的な言葉がなまって昆布というえらく具体的な固有名詞にいきついたのだ。

沖縄と昆布の密接な関係

ちなみに沖縄は昆布の消費量が非常に多い。だしをとる以外にも食材としていろいろな料理で使われているのだ。昆布ビーチは沖縄の昆布大量消費文化の象徴なのかもしれません。と適当なことを書いて終わります。

昆布ビーチではかにが売られていました。

 

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