ピッチャー?
店内でしばし待つこと10分。僕の前に出てきたのは上のでかいパフェだった。
店員「お待たせしました、ネバーギブアップです」
梅田「これ、容器がピッチャーですよね?」
店員「いや、パフェ用の容器です」
梅田「どう見たってモルツって書いてますが」
店員「ははは……」
店員さんは笑ったまま奥に引っ込んでしまった。かなりの衝撃をくらったものの甘い物は嫌いではない。さっそく食べてみる事にした。
いちご、メロン、キウイ、ブルーベリー、ラズベリー、オレンジ、プリン、ヨーグルト、チーズケーキ、シュークリーム……ありとあらゆる思いつくかぎりのデザート類をぶちまけてるけど、これがなかなかおいしい。あ、これは完食できんじゃないか? 僕は無心で目の前のパフェと格闘を続けた。
しかし3分の1を越えたあたりで、突如ペースダウン。大量の生クリームはこれでもかとばかりに胃袋を広げにかかってくる。それに口の中が冷たくて舌が凍り付いて器に貼り付きそうだ。
罰ゲーム用?
この『ネバーギブアップ』は生ビール用の2リットルの特大ピッチャーに山盛りパフェが敷き詰められている。2.5リットルといったところ。本来は4人から8人で注文して小分けにして食べるものらしい(もちろん今僕はそれを一人で食べている)。まれに一人で食べる人もいるらしいが、大食い競争やパーティなどでの罰ゲームとして食べるらしい。と言う事は何か。僕は今罰ゲーム中なのか?
出来る限り食べ続けたが、約7割食べ終わったところで限界だった。それでもおよそ1.5キロの生クリームやらアイスやらフルーツやらを食べました。
実は取材一日目がいきなりここの取材で、その時僕はこの名古屋取材は頭や体力より胃袋勝負なんだと確信しました。
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