乙幡:そろそろ体のしんどくなる水曜です。乙幡です、いかがおすごしでしょうか。 古賀:立ちあがりからローテンション、古賀も引き続き背中の凝りがひどいです。 乙幡:鍼かなんかいったほうがいいのでは。新入社員は心労の連続です。 古賀:そうですね。ちょうど今日会社の保険証がとどきました。保険が利く鍼ありますかね。 乙幡:ないと思いますがどうでしょう。 古賀:ないですか……それではネタにいきましょうか……
名古屋は道路が広く平坦で、自転車を走らせるには持ってこいだ。なので名古屋駅前という中心地帯にも自転車が多く停めてある。
何気なくそれらを眺めながら歩くうち、名前の書き方が妙な自転車がぽつぽつあるのに気がついた。普通、名前だけをポンと書くものだと思うが、「○○のです」「■■専用」と、皆その所有者を固く主張してやまないのだ。
こう書かないと持っていかれちゃうのだろうか。持って行くんじゃねえ!と無言の静かな脅迫が歩道にたたずむ。いや、こう書いても持っていかれるときは持っていかれる。それでも「○○のだ!」と堂々と宣言する裏にはどんな心理が働いているんだろう。
ちなみに神奈川の川崎駅前を歩いたときにも調べてみたが、このような「名前+所有を表す助詞」の組み合わせは1台も見かけなかった。どうなっているんだ、名古屋のケッタオーナー。
道に迷っていた。取材先は西区の駄菓子屋さん。約束の時間はじりじり近づいてきている。地図と住所をたよりに、ああだ、こうだと言いながら同行の乙幡さんとウロウロしていた。
目的地の丁目までは来ているのだが、最後の番地が分からずたどり着けない。これはもう先方に電話ですかねえ、と話し合っていたそのとき。
どこにでもある住所が書いてある長方形の板(あとで調べたら街区表示板というらしい)に住所の他になにか地図らしいものがくっついているのが見えた。
よく見てみると、これ、番地と現在地が記載されているのだ。なんだなんだ、今私たちに一番必要なものが!
結局この地図のおかげで遅刻することなく取材先に行くことができた。
その後も名古屋市内ではいたるところにこの表示板を発見。こんなの他のどこの地域でも私は見たことがない。なんでまた名古屋はこんなに丁寧なんだろう。
名古屋市役所に聞いてみた。担当してくださったのは住居表示課(そうゆう課があるんですな)の方。
お話によると、ふつう駅前や公園などにあるべき公的な地図の案内板が名古屋にはあまりないのだそう。それを補うために昭和五十二年から街区表示板に詳細地図をオプションで付けはじめたのだという。
旅をしてると、自分が住んでいる町との小さな違いが楽しくって仕方ないです。私の今回の一押しのネタです。