「い、今、口の中に新築の一戸建てが建ちました……！」

茶っきり娘というアイスクリーム屋さんの商品、桧（ひのき）アイスを食べた直後、気付くと思わずそう叫んでいた。普通のミルクアイスの味わいの後、ぶわーっと口中にひろがる桧の香り。ここはあれか？　風呂場か？　

この店はコーチン手羽先アイスをはじめ、八丁味噌、きしめんなどの名古屋名物をアイスクリーム化し話題の店だ。

名古屋名物にとどまらず、ここのご主人、朝鮮人参やら真珠やらそりゃもう様々な変わり種アイスに挑戦している。地元中日ドラゴンズを応援するアイスを作ろうとしてタツノオトシゴさえアイス化しようとした猛者だ（コスト的に難しく、タツノオトシゴアイスは幻に終わったとのこと）。

そしてその最新作が桧アイスなのだ。桧。樹木である。食べ物を越えて新たな地平に踏み込んできた。食べながら癒されるアイスというのを作ってみたくて桧のリラクゼーション効果に注目したそう。

それにしても強力な桧風味。こちらのお店では全国への宅配も承り中。新築気分を文字通り味わいたい方にはかなり本気でおすすめします。

今回の取材ではほぼ古賀さんと一緒だったんだが、ときどきびっくりするようなことが起こった。

例えば一緒に歩いていると突然背後から「うわ〜！」や「やべー！」など叫び声があがるので「お！取材ネタ発見か？」と振り向くと、ショーウィンドウに飾られた愛知万博のキャラクター「モリゾーとキッコロ」のぬいぐるみに対しての嬌声だった。そら私だってあの2人「モリキク」にはやられているが、なんと感動の沸点の低いことだろうか（ほめています）。

そして、たびたび記事中でも取り沙汰されてきた古賀さんのバカ顔（ほめています）。今回の名古屋でもいたるところでK点超えアクションを堪能できたので、内輪ネタではあるが是非お見せしたい。

まずはきしめんアイスなど変わり種アイスでおなじみの「茶っきり娘」にて、「ヒノキアイス」を食べたときの反応から。

何言ってんだ。でもこれはお店での実食の場であるから、このような反応は適している。店主もうれしいだろう。

ならこれはどうだ。

名古屋駅地下街、にぎわう往来でこれである。どういう場面かというと、赤福の店で出しているという赤福ぜんざいの所在を前日に確かめに来たにも関わらず、翌日取材に行くと「ぜんざいは昨日までのメニューだったんですよー」と店員に言われたときの反応だ。自我、解放しすぎ。店員さんもどっきりだったろう。

あー、しかし面白かったですわ。