ボールを旗に包んで落とす。そんなことは可能か。
マンガ「プロゴルファー猿」で、主人公がもっともよく使う必殺技、それが旗つつみだ。
グリーン上の旗を狙い、ボールを旗につつませて、そのまま真下のカップに落とすというこの技、もし本当にできるならすごく便利な話に違いない。
というよりも、やってみたら意外とサクサクできちゃうんじゃないだろうか。
実際にためしてみました。
(text by 三土たつお)
ゴルフ練習場にやってきた
さっそく近場のゴルフ練習場、いわゆる打ちっぱなしにやってきた。
とはいえ、ゴルフをやるのは実はこれが初めてで、ちゃんとボールを前に飛ばせるかどうかも怪しいところ。
今回の企画はいつにもまして行き当たりばったりです。
旗に当たりません
クラブの握り方も、スイングの仕方もよく分からないという状態ではあるけれど、とりあえず始めてみる。
初心者は空振りする、という印象とは違い、やってみると意外に当たる。2回に1回くらいではあるけど、ちゃんと狙った方向にも飛んでくれるのが嬉しい。
けっこういい感じだ。
ただし、旗は空間のなかの目標としてはあまりにも小さい。1時間ほど試して、何回か近くをかすらせることはできたものの、残念ながら旗に命中させることは結局一度もできなかった。
あっさり方針を転換します
当たり前のことだけど、初心者にそんな難しいコントロールができるわけがない。
ここは方針を変えて、ゴルフボールが旗にくるまれて真下に落ちるということが本当にあるのか、ということを主眼にして調べなおすことにしよう。
左の写真のように、室内で旗を風になびかせて、その近くからゴルフボールを投げ入れる、ということを繰り返してみた。
何回かやってみたところ、ボールは、旗に一瞬くるまれてその進路を変えることはあっても、完全につつまれて真下に落ちるということはないみたい。
たぶん、旗の布の重さにくらべて、ゴルフボールが重すぎるんだろうと思う。
とりあえず、ゴルフボールで旗つつみをするのは無理そうだということはわかった。
だけど、なんとかして旗つつみを成功させたい。
というわけで、苦し紛れではあるけど、ゴルフ用品店で見つけた練習用のプラスチックのボールを使って、同じようなことをやってみた。
たんに旗に跳ね返されているだけのようにも見えるものの、飛んできたボールが旗に包まれて真下に落ちる、という形は一応実現できている(下の画像)。
今回はひとまずこんなところで精一杯です。
旗つつみはどうやら無理でした
というわけで、「旗つつみ」は次の2つの点で実用的ではないみたい。
そもそも、狙って旗に当てるだけのコントロールがあるなら、ふつうにカップを狙った方がよっぽど入るんじゃないか。最近はそんなことを考えています。