芸能人のように写真に撮られたい。
立ち方を研究して口角をあげて…。そういう努力がともなうテクニックじゃなくて、もっと手っとり早く芸能人みたいな写真を撮る方法はないだろうか。
それでたどり着いたのが右の写真です。写真週刊誌風。わけあり感あふれますが、芸能人でないとこんな写真は撮られません。(林 雄司)
研究しよう
写真週刊誌を買ってきた。今週も載っている、芸能人の写真だ。特徴をおおざっぱにまとめると
・モノクロだ ・粒子が粗い ・撮られている場所はコンビニが多い ・撮られている人は帽子かサングラスをしている ・揶揄したようなキャプションがついている
微妙にかっこわるい写真が選ばれてるよね
まねしてみよう
ニットキャップをかぶってコンビニから出てくるところを望遠で撮ってみた。
普通の写真です。
モノクロにして不自然に写真を明るくする。写真にツブツブが現れるように加工すると…(フォトショップだとテクスチャ・粒状フィルタです)
あ、芸能人っぽい。
もとの写真は小さいのに、むりやり拡大してホームページに貼って、写真週刊誌風のキャプションをつけてみます。
こんなところでおでんを買っている暇があったら交通費の精算をしろと思うのは本紙記者だけではないはず !?
写真週刊誌っぽい。いま自分でキャプションを書いてむっとしてしまった。あとでやろう。
調子に乗ろう
粗い写真がいけないものを見ているような気がしてくる。エロティックですらある。我々は彼の足取りを追いかけてみることにした(以下、フィクションです)。
彼の友達は伸びる影だけだ。
自動販売機の下は大事な収入源のひとつ。
公園で遅い夕食をとる。
「なに撮ってんだよ!」本紙記者につかみかかる
芸能人の写真の話だったのが、なんだか犯罪のにおいがしてきた。このあと不審な黒づくめの男と取引をしそうな勢いである。
貴重な記録だと勘違いしてもらえたら幸いです。
応用できるよ
この方法で撮ればノラネコだってイリオモテヤマネコに見えるし、飛行機もUFOに見える。なにげない町の様子も大事件の後のようだ。変わった格好をしている近所のお兄さんに至ってはUMAみたいに見えますよ。
2005年11月に東京で撮影されたUFO…
ではなくて街灯です。