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アイスホッケーの反省部屋に入りたい
 

アイスホッケーには反則行為におよんだ選手が入る小部屋がある。反則のレベルによって2分間から10分間程度、場合によっては試合終了までその中に収容され、その間は試合に参加出来ない。正式にはペナルティボックスというらしいが、あの中に入ってみたい。

社会人リーグのチームに所属している知人にお願いしてみた。

(text by 住 正徳

サントリ−東伏見アイスアリーナ 今回小部屋に案内してくれる松井さん

普段は社内ネットワーク構築など、理系なお仕事をされている松井さんとアイスホッケー場でお会いした。サントリ−東伏見アイスアリーナにて、松井さんが所属する「オールナイツ」の公式戦が行われるのだ。

「オールナイツ」というチーム名から、趣味レベルの集まりを想像していたのだが、そうではなかった。「オールナイツ」は、6部制からなる社会人リーグの一番上「スーパーリーグ」で戦っている本格的なチームで、「夜通し」ではなく「騎士たち」という意味だった。しかも、この日の対戦相手「三井物産」は、昨年全日本選手権に出場している強豪チームだ。

「そんな真剣な場所なのに、ほんとにいいんですか? 小部屋」
すっかりビビってしまい、改めて松井さんに確認してみた。

松井さん「試合前は厳しいですけど、終わってからなら全然大丈夫です」

もちろん、試合前なんて滅相もない。
まずは「オールナイツ」と「三井物産」の試合を観戦させてもらう事にした。


試合開始

アイスホッケーの試合を観るのはこれが初めてだ。
松井さんから簡単にルールを説明してもらった。

・1ピリオド15分で、途中インターバルをはさみ3ピリオド行われる。
・キーパーを含め、1チーム6人までリンクに立てる。
・パックを相手ゴールに入れると1点。
・反則をするとペナルティボックスに入る。

今回の主役、ペナルティボックスはベンチの反対側にあった。


ペナルティボックス

チーム毎にそれぞれ違うボックスが用意されている。1つしかない、と勝手に想像していたが、

「同じ部屋に入れちゃったら、そこでまたエキサイトしちゃいますから」
と松井さん。なるほど。

そんな小部屋の様子を中心に、この日の試合をレポートしよう。



オールナイツのゴール前で、もめ事   この日最初のボックスイン
壁際で、もめ事   イン
三井物産ゴール前で、もめて   イン
さらにもめて   イン
審判から警告を受けて   イン
 
両チーム1名づつ、反省中   2選手一緒に反省中

第1ピリオドでは1人も反則者は出なかったが、第2、第3と試合が佳境を迎えるにつれ、徐々にペナルティボックスに入る選手が増えていった。

片方のチームの全員があの中に入っちゃったらどうなるのだろう?
パチンコの確率変動みたいに、ゴールし放題になってしまうのか?

松井さん「いやいや、1チーム最低3名はリンクに立ってないといけないので、そんな事はないです」

キーバーが入る事は?

松井さん「ほとんどないです」

と、主にペナルティについての質問ばかりしていたら、試合が終わってしまった。
大きな乱闘騒ぎなどなく、結局、のべ10名がペナルティボックスに入った。少ない方だという。


試合終了

試合の方はというと、残念ながら松井さんの「オールナイツ」は0対9で負けてしまった。

反則した選手は「三井物産」チームの方が多かったが、「オールナイツ」の守備力に問題があったという。


ロッカールームにて反省会

今後はもっと守備を強化しよう。今週末の練習から気合いを入れ直して。
など、真剣なミーティングが10分ほど続いた。

あの小部屋に入りたい。

そんな事言い出せない様な雰囲気ではあったが、ミーティング終了後改めて松井さんにお願いしてみた。

「あ、あの、小部屋に入っていいですか?」


これがペナルティボックスの全貌。向かって右側がリンク 2名用のベンチ
ベンチに座ってリンク方面を臨む ドアは内鍵式


リンクから見たペナルティボックス

今までの人生を猛省中

 

例えば仕事場に、例えば家庭に、アイスホッケーのペナルティボックスを導入したらいいと思った。頭にカーッと血が上ったらペナルティボックスに入って頭を冷やせばいい。

ペナルティボックスで職場も家庭も円満になる。かも。

ロッカールームの張り紙。アイスホッケーはとてもハードなスポーツなのだ


 

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