まずは右の写真をご覧下さい。
なんの変哲もない白黒写真。しかしよく見ると何か違和感を感じないだろうか。
それもあたりまえ。実はこれ、モノクロ写真ではなくカラー写真なのです。
（text by べんぞう）
きっかけはミッキーマウス
先日、雑貨屋の店内をぶらぶらしていたら、色がモノクロに塗られたミッキーマウスのフィギュアを見つけた。
もともとミッキーマウスというのは白黒の映画から始まり、技術の進歩でやっとカラーになることができたとう背景がある。 にも関わらず、フィギュアにおけるミッキーは既にカラーのものがありながら、わざわざ白黒へと逆行しているのだ。
本末転倒だ！とつっこむと同時にひらめいた。白黒の服装と背景で写真を撮ればカラーのカメラでもモノクロみたいな写真が撮れるんじゃないか。
そんなわけで実際にやってみました
肌の露出部分はグレーに塗ります。東急ハンズでどうらんを買ってきて顔と手に塗りました。
これで自分自身がモノクロになったはず。 試しに新宿のアルタ前で写真を撮ってみると・・・
モノクロ具合をもっとわかりやすくするために、他の場所でも撮影。
どうでしょう。一人だけモノクロになっている様子が伝わっているでしょうか。
そんなこんなで撮影した“モノクロ風のカラー写真”がこれです。
んー・・・、惜しいんだけどよく見るとシャツやジーンズが少し青っぽいかも。 このシャツとジーンズはもともと青っぽいものなので、あたりまえって言えばあたりまえです。
再チャレンジ
ということで白と黒の服装に着替えて撮り直したのがつぎの写真です。
おっ！こんどは白黒に見えるんじゃないでしょうか。
肌を灰色に塗るだけでモノクロに見えるのか心配でしたが、写真の出来上がりをみると成功している、というか異様なものができあがってしまいました。
モノクロ面白いかも
写真を撮り終わったあとビルのトイレでどうらんを落としていたら、警備員が来て「ここで落とすのはやめてください」と言われました。
そのあと「こっちにきてもらえますか」となにやら関係者しか入れないようなところに連れていかれて、僕は完全に怒られるのを覚悟しました。
しかし、案内されたのは給湯室。「ここだったらお湯も出て落としやすいでしょ」と、かなりやさしい警備員さんでした。 ほんと、マジで、感謝しております。ありがとうございました。
機会があったらセピアにもチャレンジしたいです。 髪を染めることになるけどな。
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