フラッシュを焚いて撮るとこんな感じ。
夏休み期間だったので、子供もたくさん来て住職の話を聞いていた。ほのぼの。
ところで、なぜこの寺には幽霊の木像があるのか?
それはこの寺が舞台と言われ伝えられている
「飴屋の幽霊」という民話があるからだ。
民話の内容は、簡単に言うと以下のような話である。
長崎のとある飴屋に毎晩遅く、青白い女の人が一文銭を持って飴を買いに来るという。不審に思い後をつけて行ったところ、その女は墓地に行きそこで姿を消した。
すると墓の中から赤ん坊の声がするので、掘り起こしてみたところ、中から生後間もない赤ん坊が出てきた。
母親が死んだ後、墓の中で赤ん坊が生まれていたのだ。
死んで幽霊になった母親が、赤ん坊のために毎晩飴を求めて飴屋を訪れていたのだった…。 |
と、こういう話である。
つまりこの幽霊、まったく害がないどころか子想いの心のやさしい幽霊なのである。
寺には幽霊の掛け軸が4つ残されている。
うち一番右のものが最も古く、幽霊の木像のモデルになったと言われている、とのこと。 |