情報収集をしてその難しさを知る
前人の知恵を拝借すべく、実験のプロトコルを求めて検索すると、ひっかかるわひっかかるわの大豊作。しかしそれらはほとんど皆同じ手法で、どこかからの引用らしい。
この実験をやってみた方の記録サイトもいくつかあり、読んでみるが皆失敗している。
・マヨネーズが腐った
・ものすごい悪臭がした
・もう二度とやらない
そんな浮気の言い訳みたいなことまで言われているこの実験。
しまいには「実際に試した人の話だと、TV番組のように簡単には作れなかったようです」なんて言葉まで書いてある。まじかよ。
それなら私が成功させてやろうじゃないの。
と、鼻息を荒くし、実験手順が書かれているサイトの管理者である理科の先生にメールを出した。返事は「あれは覚え書きで、実際にやったことはないんです」というものだった。
テレビ局に電話もした。
古い話すぎてわからないという回答だった。
ふんがー。
しょうがない、ここは実験の基本、プロトコルに忠実に従うことにした。
実験開始
材料は、マヨネーズ、味の素、かつおだし、消石灰。
それらを混ぜ合わせて少なめのお湯で溶かし、溶けたものを広口ビンの水に投入する。
観賞魚用のエアーポンプを広口ビンに入れ、核となる物をぶらさげる。
毎日小さじ1杯の消石灰を入れ、4日待つとできあがり(のはず!)。
材料を混ぜ合わせる時、「あのサイトではラー油とコンソメも入れてたな。よし、入れるか」と、すでに手当たり次第風味な実験になってしまっている。基本に忠実はどこへいったのか。
こんな調味料たちが、摩訶不思議な反応をし、真珠を作るというのだからやはり実験道はやめられない。
材料を広口ビンに入れ、エアーポンプを設置してしばらくすると、灰汁のようなものが浮いてきた。これが悪臭や腐敗の原因か?と、取り除いておいた。
それにしてもこの液体はかつおだし臭い。あらゆる調味料に勝つ匂い、かつお。
最後に今回の真珠コーティングの核となる洗濯ばさみとビーズを入れる。
パールの輝きの洗濯ばさみなんて、ちょっとうっとりしませんこと?
そしてここで自分の浅はかさを噛みしめるわけだ。だって、ウッドビーズだもの。木だもの。浮くって。
それでもほとんどの部分が水に浸っていたので、このまま4日間浸けます。 |