(text by ライスマウンテン)
ふと中国でミニ四駆を購入してしまった。筆者ことライスマウンテンは正体こそ明かせないが、他のデイリーポータル執筆陣と同世代で、タミヤのミニ四駆をそれこそ小学生のとき、よく組み立ててチューンアップさせてたものだった。ミニ四駆が頭の隅の記憶となっていたが、中国でミニ四駆を発見し、すぐさま野望が燃え上がった。
「ミニ四駆日中対決をしたい!」
思い立ったが吉日、購入したのが以下。ちなみに購入価格は破壊価格の100円未満。購入製品を紹介しよう。
ロゴももう一回見てみよう。
ぶっちゃけ、パチモノだ。パチモノは本物より劣るのが一般論。しかし外見はポンコツの北朝鮮の工作船はべらぼうに早かった。あなどるべからずなのである。
で、ところは変わって日本。東京で有名なミニ四駆レースを開催しているところはあるか探してみた。正直、小学生のときにハマったものなので、今も存在しているかわからなかった。 しかしミニ四駆は今も健在だった。そしてレース用コースもまた健在であった。東京地区で名を馳せるコースは、東京の西の端、高尾の「えのもとサーキット」。ここに中国代表団を向かわせた。
参加者多数。ミニ四駆人気いまだ健在か。組み立ては、久しぶりなのでミスるのを恐れ、その道のプロの方々に組み立ててもらった。感謝。ただ、組み立てる際、製作者様から、「タイヤが切れてます!」 「穴が小さくてはまらないんですけど!」 「モーター、いかれてます!」 「電池がはまりません!」 などと言われたのがなんとも気になり鬱になる。なんとか走れるようにしたので、なんとかなるだろう。早速なのでテスト走行してみる。なんかすごそうなキンキラキンの爆走四駆終極賽車を走らせて見た。
…だめだ、いやな予感がする。とりあえず残りの3台でレースに参加することにした。
さて、レースだ。レースでは同時に何台か走るわけでなく、1台のみの走行である一定距離の走行時間を測る。何台か走る。はっきりいって、敵の日本軍は相当速い。誰もが15秒前後を記録している。さて自分の番だ、と走らせる前に、高尾山に向かい行脚する一行が横切る。
さて走らせるか。中国チームのタイムは如何に?
惨敗。 しかし「まぁ買ったばかりの状態ではまぁまぁでしょう!」多数のフォロー。ありがとう。ありがとう。そこでふと尋ねた。「タミヤの買って組み立ててそのあと速く改造していないのを走らせてもらえませんか?」。借りて、走らせて見た。その結果は、
速いやん!中国の一番速いやつより1.5倍も速いやん!中国の一番遅いやつより2倍も速いやん!
惨敗したが、まだあります。大会にはイロモノ部門なるものが!
そして表彰式!
中国チームは…? なんとイロモノ部門で特別賞をもらった! というわけでこれ、プレゼントにしちゃいます。
当日の様子を > みてみる <
ちなみに中国チームのミニ四駆は、プレゼントに出しました。
いや、個人的には久しぶりにミニ四駆走らせて懐かしいな〜というのが第一印象。男って凝り性だから、ふたたび買いだしたら抜け出れなくなるかもしれない。なにはともあれ、えのもとサーキット一同皆様、ありがとうございました!