見分け欲を満たす一冊
「カモ ハンドブック」という本を買った。
カモの見分けかた満載である。いままで「カモ」としか見ていなかった、いや、下手すると「とり」としか思ってなかったものがこんなに種類があるなんて。
むやみに憶えてカモの種類を言い当てたい。「ああ、ハシビロガモね」なんて軽く言ってみたりして!それってかっこよくない?
………。誰も同意してくれないし、カモがいるところまできてくれないのでこの場を借りて披露させていただきます。(林 雄司)
不忍池である
カモといえば上野の不忍池だ。「不忍池」で「しのばずのいけ」と読むにはレ点が必要だと思うが、いまはカモだ。
池のまわりにはトレンチコートのふたり組、カモにパンをあげるけど そのパンをハトが食べると怒る人、池に向かってうたう人などがいてカオスなことになっていた。
しかも池のほとりにあるには「スッポン感謝之塔」「ふぐ供養碑」などネタ満載の石碑がごろごろ建っているのだ。
しかしきょうはカモだ。上野公園の面白さについては別の機会に譲るとして、カモを見分けよう。
どうだろう。カモを見分けることができて僕はかるい絶頂感を味わっている。ムフー。見分けるということは、同じに見えていたものが別に見えるということだ。知る前までとは世界が違って見える。
さきほどの池の写真も、僕にはこう見える。
ひょっとしてこれはただのバードウォッチングか
まだまだいろんなものを見分けたい。昨日から読んでいる本は「鳥居の見分けかた」だ。神社の鳥居にもいろんな種類があるのだ。
次回の特集、鳥居の見分けかたをお楽しみに!