入り口でびびる
訪ねた銀細工教室は、上の漫画の世界のようにポカーンとするようなハイソな空間にあった。
教室はマンションの一室なのだが、まずマンションにフロントのような制服姿の係の人がいる。そこで自分の名前と訪問先を記入すると、エレベーターキーを受け取り、それでやっとエレベーターに乗れるのだ。
私もオートロックのマンションに住んでいたことがあったが、誰かの後をついてひょいひょい入れるようなショボいものだった。
こちらは内装も「どちらの大会社の応接室ですか」と言いたくなるようなセンス。
でも普通に小学生がランドセルを背負ってエレベーターに乗ってきたりした。こんなところで育つって想像できない。泥遊びなんて絶対できなさそうだ。
体験開始
教室に入り、気さくな感じの小早川先生とご挨拶。身につけてらっしゃるネックレスも当然自作のものだそうだ。
そして早速銀細工を始める。
今回やったのは彫金ではなくアートクレイシルバー。簡単に言うと銀粘土だ。
基本的な細工の順序は、粘土をこねて作りたい形に成形し、乾燥させてから800℃で焼いて水分や結合材等を飛ばすと、純銀の作品ができあがるというもの。
体験教室はだいたい2時間で、銀粘土の楽しさを知ってもらえるような簡単なものを作ってもらうらしい。作品例として見せていただいたものも、粘土を棒状にし、それを変形させたものが多い。
だが私はそこで妥協するわけにはいかない。だって欲しいものは決まっているのだから。それが欲しいが故に門戸を叩いたのだから!
しかし私が頼み込んで挑戦させてもらったピアスは、そりゃあ難易度が高いものだったと作業を進めながら痛感することになった。
その手順をご覧あれ。 |