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美味しいココアはドコだ!?
美味しいココアはドコだ!?

いくら立春が過ぎたとはいえ、まだまだ続く寒い日々。そんな寒い日には、駅から家路に向かう途中に暖かい飲み物を買うのが、ささやかな贅沢だったりして。

そんな寒い日には缶ココアをよく買うのですが、メーカーによって味が異なることに気がつきました。

そこで、今回は缶ココアを飲み比べてみたいと思います。自宅周辺の自販機を2時間ほど回って、下の九つの缶 ココアが集まりました。

それでは早速いってみましょう。

宮崎 晋平

森永ミルクココア(森永乳業)

ミルクとココアのバランスも程良く濃厚で、甘味とココアの苦みが同時に活かしてあるその安定した味わいは、「ココアはとりあえず森永」といってしまって良いくらい見事だ。
この美味しさと、コンビニなどでも比較的よく売っている入手の手軽さを考え、今回のココアを評価する際の規準としたい。

評価:★★★★★


黒ごま+ココア(サントリー)

ココア本来との美味しさとは離れてくるが、予想以上に美味しかったのがこの「黒ごま+ココア」。ココアに黒ごまが加えられることにより味に深みが出ている。
ごまの風味が結構きついため、 飲んでいるときのボリューム感が増しているように感じられた。ごまが加わっている分邪道ともいえるが、森永のココアにも遜色をとらないレベルといえる。

評価:★★★★★


バンフォーテンミルクココア(キリン)

ミルクの風味が強く、その分全体の味の印象が弱まっているように感じられる。森永と比べるといくぶん上品な味わいだが、これはこれで美味しい。コーヒーショップのココアなどに近い美味しさだ。

評価:★★★★★


や・わ・ら・か ミルクココア(ポッカ)

森永と比べると若干薄味ではあるが、バランスの取れた味といえる。しかし、ココアの風味も薄いため、飲んでいるときのボリューム感がすくない。
ココア本来の美味しさを追求しているというよりも、後味のさわやかさに重点を置いているようだ。

評価:★★


ユーロプレミアムココア(コカコーラ)

全体的に薄味で、ミルクっぽさはほとんどない。かといってココアが際だっている訳でもない。森永のココアをさらに無難に改良しました的な味わいで、決して美味しくないわけではないのだが、少し物足りない印象を覚えた。ポッカのやわらかミルクココアに近いといえるが、どちらかといえばこちらの方に軍配が上がるだろう。

評価:★★★


ほっとミルクココア(カルピス)

口に含んですぐに分かることだが、ココアでもミルクでもない、ケミカル臭の強い甘味しかしない。
ココアの味としてみてもかなりアレな感じだが、他の飲み物としてどうかと問われたとしても、正直首を縦には振れないだろう。
森永のココアと飲み比べてみると、砂糖水の味しかしないような印象さえ覚えた。

評価:★


まろやか仕上げミルクココア(サッポロ)

飲み込んだときにバターのような風味が口の中に広がってくる。ココアとしての濃度は低いが、その風味が強いためあまり気にはならない。
ワイド缶の中では一番美味しいかもしれないといえる実力の持ち主だ。

評価:★★★★


牛乳でおいしく
ホットなココア(ブルボン)

やはりワイド缶らしく全体的に薄いだが、甘味を足すことによって味を印象づけることに成功している。しかし、ココアとしての完成度としてはイマイチ。ワイド缶 が陥りがちな「濃度の不足」という問題を解決すれば、相当に美味しいココアになるにちがいないと思われる。

評価:★★★


クリーミーココア(JT)

特に可もなく不可もなくといった感じで、安定した味わい。森永ミルクココアに一番近い濃度で、安心して飲めるおいしさだ。

評価:★★★★


飲み較べて再確認したことですが、ワイド缶(何の説明もなく文中でも使っていますが、横に太ったサイズの缶 の事です) は普通の缶ココアに較べて味が薄い! のひとことに尽きます。
そんな中でも、JTのクリーミーココアは健闘しているといえるでしょう。
世にあまたある缶ココアの全てを飲んでみた訳ではないので分かりませんが(残念!)、やっぱり個人的には森永かバンフォーテンで決まりといったところでしょうか。
もし、今回の記事に載っていない缶ココアで、「これぞ日本一の缶ココアだ!」というものがあれば、ぜひこちらまでメールで教えてください。追って調査したいと思います。

 

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