ある事情で沖縄に行ってきた。
沖縄といえば、とあるコンビニチェーンでは、他の地方より大きなお弁当を100円くらい安く売っているそうだ。本当だろうか?
これは検証してみるほかない。出張ついでにネタゲットさぁ。
(乙幡 啓子)
沖縄の店長さんはいい人だった
ネタ元は新聞記事。ただでさえご飯の盛りの多い沖縄(当サイト記事「Aランチ、Bを飛ばしてCランチ」にも詳しい)で、コンビニの弁当も盛りが多く、しかも安く売って売り上げを伸ばしているとのこと。
その上、「塩おむすび」なるメニューがあり、なんと100円を切って「84円」で売っているんだとか。うーん、沖縄のファミマは、近所の総菜屋か?
・・・そう、そのコンビニとは、ファミリーマートである。では、宿泊先に程近いファミリーマートにてフィールドワークを行うことにしよう。
店長さんに聞いたところによると、沖縄のファミマは会社としては東京などとは分かれて展開しているそうで、仕入れやメニューなども他とは違った独自の色が出てくるのだという。
他のコンビニ、例えばローソンなどは沖縄も資本が同じなので、メニューは変わり映えしないものになるとのことだ。
「どんどん写真撮っていいですよ」と、いきなりの訪問で失礼だったにもかかわらず、主旨を理解いただき親切にしてもらった。ありがとうございました。
いつもの自宅で考察
さて、ただ観察して興奮してばかりもいられません。その量の多寡を比べるべく、何点か買って帰ります。東京にもありそうな弁当を選び、同じものを東京でも購入し、家で重さを量っていきます。
結果、このようになった。
あれ?変わらない。変わらないさー。
スパゲティは確かに沖縄のほうが安いが、材料の違う異種格闘技。 ということは・・・統一されたブランド(メニュー)では、量の違いは現れない、ということだ。 基本的だが貴重なことがわかった。 ・・・。
しかし、先に紹介した「おにコロ」「おにソー」シリーズ、ゴーヤー弁当などの200円台ラインナップが、「沖縄量多い・安い」ということを裏付けている、といってもいいのでは、ないでしょうか。
昔話に出てきそうなおむすび
最後に塩おむすびも紹介したい。これけっこういいかもしれない。
「どの具もいまいち今日は食べる気しないなあ」と、棚の前で延々悩むことってあるでしょう、で結局無難な赤飯むすび買って味噌汁とあわせて、「でももち米って太るんだよね、トホホ」なんてことあるでしょう。そういうときにこれが欲しい。しかも塩だけっていう思い切った味付けが、妙にうれしい。是非沖縄以外でも買えるようにしてほしい。
まあ、全体的に感じるのは「やはり沖縄の人は実質を重んじる」ということだろうか。いささか強引か。そして、やはり妙なパワーを感じる。「うず巻きパン」の例を出すまでもなく。
道路沿いの大型店などが全部チェーン店化し、日本中どこ行っても同じ店ばかり、というのは絶対さびしい。つまらない。
どんどん地方色を出していって欲しい。そのほうが絶対面白いから。整って行かないで日本、と、脈絡なくつらつらと考えた。