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コネタ


コネタ398
 
蓮田の用水路現金騒動

ふだんは人があまりいないところだそうです


埼玉県蓮田市の用水路で二日続けて現金が見つかったニュースはご存じだろうか。1月29日に1500万、30日にもう200万。(ニュース記事1/29 , 1/30

まだ落ちているかもしれない。そう思う人も多いだろう。でも、そんなそうそう現金が落ちているわけないじゃないか。警察だって捜しただろうに…。いや…、でも、……もしかして!

1月31日、僕も探しに行きました。(林 雄司

ここが1700万出てきた用水路
まさかこの看板の裏に現金があるとは誰も思わなかっただろう

空気がゆるいぞ

現場に到着すると約40人ほどの人が用水路をのぞき込んでいた。真剣にお金を探しているひとは数人で(ごっつい棒をもっているのですぐわかる)、残りの人たちは用水路を写メールで撮ったり、冷やかし半分で見にきているようだった。

僕がうろうろしていると知らない人にばんばん話し掛けられる。

「どうですか?1万円は」
「ありましたかな?お金は?」

釣りをしている人に、「釣れますか?」と聞くようにお金の話をするのだ。すごいぞ蓮田市。どんなところなんだここは。

「いやあ、ないですねえ1万円」

なんて答えている僕もなにものだ?地元でもないのに。知らない人どうしがにこやかに話すこの空気。タマちゃんのときとまったく同じだ。

わりと真剣に探しているひと(少数)
散歩ついでの人

お札のポイすてもいけないのだ
テレビ局の人が用水路から引き上げたという洗濯機。

期せずして用水路の掃除に

用水路のまわりは不法投棄が多いらしく、家電製品やあやしげなビニール袋が落ちていた。でも用水路の中のゴミはほとんどなくなっている。お金を探す人やテレビ局が引き上げていったらしい。

「でも、引き上げたゴミをもっていってくれない」

と嘆いていたのは近くの中学校の英語教師、アレックスさん。

「1万円でもいいから落ちてないかな」

とも言っていた。聞いてみるとやっぱり近くの中学校ではこの話で持ちきりだそうだ。そりゃそうだろう。ちょうど下校時間だったのだが、子供達がみなお金が落ちてないか下を向いて歩いていた。車に気をつけなよ。

 

おかげで用水路がきれいに。水は意外に澄んでいます。
近くの中学校の先生と生徒さん。

「どうする?見つけたら」「うーん」
まだどこかにあるだろう。
蓮田は犬だらけでした

探す過程が楽しい

冷やかし半分で来ている人も一様に見つけたときのお金の使い道を話していた

「キャバクラいっちゃおうか」
「1万しか見つからなくても行こう」
(行きたいだけか?)

小学生も

「おれら見つけたらどうすんのかな?」
「学校に寄付させられんじゃん」
「えー、まじでー」

要らぬ心配をしている。交通整理をしていた幼稚園の先生は

「まだあるはずですから用水路を掃除してってくださーい」

と言って周囲の笑いをとっていた。この雰囲気、なんだかお祭りっぽい。あるはずないって心のなかではどこかわかってるんだけど、この騒動を楽しんじゃえ、という、学園祭の後夜祭のようなテンション。

知らぬ同士が

「まだ探せばあるかもしれませんね」
「ええ、そうですよね。ありますよ!」

と励まし合っているのもそのせいかもしれない(上記の会話の後半は僕)。

 

 


明日も行こうか

もう出てこないことは分かっているんだけど探してしまう。おお、それはまるで僕らの人生でなんども経験したことじゃないか。なんて話を大きくしてわかったような気になったところで帰ってきた。

でもまだあるかもしれないから興味のある人はどうぞ!落ちてたらまずは警察に届けてね。

とか斜に構えたこと書いておいて真剣に探している僕。

 

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