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コネタ


コネタ378
 
中国のボードゲームで遊ぶ!

(text by ライスマウンテン


 中国で日本語を勉強している人が沢山いる。私の周りにも沢山いる。

そんな人達に日本をもっと知ってもらおう、生の日本語を読んでもらおうと、日本を肌で感じるゲームを日本から持ち込み、時々日本語学習者と一緒に遊ぶ。

最近遊んでいるゲームは電車でGo!と桃太郎電鉄(桃鉄)シリーズだ。あまつさえ桃鉄は15年も昔のPCエンジンという化石のようなゲーム機で遊んでいる。

PCエンジン(初代・白)はコンパクトで持ち運びによく、あまつさえゲーム機の100in1のような海賊盤が横行しちゃっている中国ですら売られていないという、超マニアック機種っぷりがナイスな名機だ。



 話を戻そう。桃鉄があれば日本語が分かるだけでなく、日本地理も把握できる。しかも日本語がドラえもん並に無難だ。

そんなこんなで中国の人々と桃鉄で遊ぶある日のこと。「桃鉄の中国版というか中国が舞台で中国語と中国地理が勉強できるゲームはあるの?」と聞いた。
「もちろん(←ここ強調)あるよ。」
と答えた。じゃ遊んでみるかということで、早速ショッピングセンターに連れて行かれる。そこで渡されたのはこれ。



「だいふおきな!!!中国之旅銀行遊戯盤!!!」
TVゲームじゃないなんて突っ込んじゃいけない。いいじゃないの〜、このパッケージ。天安門広場、軍隊、万里の長城。期待度1億万元だ(意味不明)!実はこの大富翁は中国ではかなりメジャー。PCゲーム化もされているのだ。

箱オープン!



どこかで見たような。




これはモノポリーじゃないっすか?
中国の桃鉄が見たいのに、モノポリー渡されちゃ、そりゃメロン欲しいのにキュウリ渡されるようなもんすよ。

で、やり方を丁寧に聞いてもやっぱり中華版モノポリーなわけで。ここでは遊び方は省かせてもらって。わからなかったらモノポリーの遊び方調べてくださいよ、ってことで。


各マスは当然か、中国の地名となっている。

例えば万里の長城とか、中国の各ターミナル駅とか。 

また例えば台湾省とか、台湾省とか。まぁいいんだけど。

機会と命運カード。これを開いてみると…

天安門広場で記念撮影。220支払う。
ベタ!

少林寺拳法を学ぶ。500支払う。
ベッタベタ!

黄河が氾濫、家を建て直す。1000損失。
微妙に生々しいすね…

マラソン(馬拉松)「万里の長城杯」で優勝。賞金3000。
「馬拉松」という暴走族顔負けの当て字もすごいが「万里の長城杯」ってのもナイス。

北京の紫禁城で太監になる。500損失。

太監とは清の代、紫禁城の中にいる政府の偉い役人で、紫禁城に入るには男性器を取る必要がある。

ゲームの主人公は男性器を数回も取られるかもしれないのだ。くわばらくわばら。



 

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