アンティーク・ショップ
「モダンチューリップ」
高田馬場にあるモダンチューリップは、今年で開店10年目になる、アメリカのアンティークを扱うお店だ。
元々ディズニーのコレクターだったという氏は、アメリカの古いアンティークなどを気軽な値段で買えるようなお店を始めようと思い、開店に至ったという。
チップマンクス(注・1958年にアメリカで始まったテレビアニメ。テープ加工を施された虫声で歌うサウンドトラックの原盤は、コレクターズ・アイテムとして高値で取引されている)がBGMとして流れる店内で、オーナー・中村ススム氏にお話を訊いた。
---なぜアメリカのアンティークのお店を開こうと思ったんですか?
「元々ディズニーの古いモノや新しいモノをいろいろコレクションしてたんです。
それで、オープンするときに、これまでコレクションしてきたようなものや、アメリカの古いアンティークなどを集めて、気軽な値段で買えるお店を作ろうと思ってたんです。
例えば、ファイアーキングという食器メーカーの商品は開店当初から他のお店では高い値段で売られていたんですけど、ウチでは少し安い値段で出したりして。
あと、例えば1950年代っていうと、リーゼントとかオールディーズみたいなイメージがあると思うんですけど、そうではなくて、もっと女性っぽいアイテム、ポップで明るい感じのモノを扱うようにしたいなと思っていました」
---ファイヤーキング以外に人気のある商品ってあるんですか?
「ファイアーキングはブランドみたいになっちゃってきてるんです。なので、後は小さい子が使うようなマグカップとかお皿とか。この辺はヘーゼルアトラスという、ファイアーキングほどではないにしろ割と有名なメーカーなんですけどね。僕の好みとしてはマザーグースなどのテーマの柄が入っているような物が好きです」
---仕入れの規準になるものはなにかあるんですか?
「高級なモノはあまり手を出さないんです。アメリカでもコレクターの市場のようなものがあって、すごく安いモノっていうのはないんですよ。ガレージセールではたまに出ているんですけど。アメリカ人の思い入れが凄いものっていうのは、もう全然日本人の価値観からは考えられないくらいの値段が付けられてるんで、だからそういうのはアメリカにいる好きな人に任せて、やはり手軽に買えるようなものを仕入れるようにしています」
---トイと食器はどういう比重でやっていきたいですか?
「開店当初はうちみたいなアンティークの食器とかを扱うお店ってあんまりなかったんですけど、結構最近は増えてきたので、それは他に任せて、ウチではやらなくても良いのかなって思っています。なので、食器は少し減らして、オモチャをもっと増やしていくことで、独自性を出していきたいと思います」 |