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コネタ


コネタ355
 
行っちゃダメな日にバラ園に行く

先日
とある
バラ園
に行ってきました。

バラ園とはつまり
その名の通り、
バラが展示されている園
のことです。

で、
さっそくバラ園に入ろうと思い
入場券を購入しようとしましたら、
そのとき係のお姉さんが、
なにか意味深に事情ありげに僕にひとこと、

「見ごろは過ぎておりますが
 よろしいでしょうか…」

と。

「は、はい…。」
と、とりあえずは回答し
そのまま入場券を購入し、
バラ園に入場してみたのですが、

するとそこは確かに
かなりアレな感じになっていたのでした!!

ヨシダプロ

係のお姉さんのひとことも気になりましたが
さらにもう一つ妙に気になったことが…。


 

表示されていた入場料金表を見てみますと、
どうも丁度僕が行ったその時期は、
一番右端の「左記を除く期間」だったがために
入場料が300円と、なぜか通常の半額に
なっていたのでありました。

あらなんで半額に…?
まぁそれはそれでラッキーなのですが
はて…。


まぁいろいろ気になることは多いですが、
とりあえずバラ園に入場してみますと

まず入り口はいってすぐの所に、
我々入場客を
歓迎するかのように
一発目のツカミのバラが!

どーん




……

あれ…?

なんかくたびれてない?

ていうか

散ってない?


で、
そんな妙に母性本能をくすぐるバラを傍目に
すこし先に少し進んでいきますと、
ついにバラ園の本編突入といった感じで、
広大な園内の全貌が
目の前に広がってきたのでした!

そして
これがバラ園の全貌だ!

どん!!




いねぇー。

そうです。

さっき
入場係のお姉さんが僕におっしゃていた言葉の意味が
そして入場料が半額になっていた意味が
今になってやっと理解できました。

どうやらもうこの時期は
バラの見頃のシーズンはとっくのとうに過ぎ去ってしまっており、
バラ的にも
あとは散り行くのみ
消化試合のような時期だったのです。

そりゃ
客もいないってものです。

あら
なんて日に来てしまったのかしら。


でもでも
花は散り際が美しいとも
言うじゃありませんか!

ではどうせですから
そんな可憐なバラたちの
散り際の美しさを
目に焼きつけておこうではありませんか!

で、そんな無理やりな
ポジティブフラワーシンキングで
なんとか気を取り直して、

まず
僕の目に飛び込んできたバラがこちら!


●夢!!




本来は
夢のように
素晴らしく美しいバラ
とのことですが…



時期的に枯れまくり。

夢も希望もありません。


では
どんどん見てまいりましょう!

 

●ノックアウト!!




見る者をノックアウトするほどの
美しさをもったバラのようですが…



すでに
先方が
ノックアウトしておりました。

 

●ダイアナプリンセスオブウェールズ!!



かのダイアナ妃を
彷彿とさせるほど気品に満ちた
その様子は…



チャールズもがっかりです。

 

●月光!!



どんな
月光のような輝かしいビジョンが
繰り広げられるのでしょうか…



散りすぎ。

 

●銀世界!!



白くまばゆい銀世界が
一面に
広がることでしょう!



虚無。

終末の世界です。

 

●白鳥!!



白鳥のような
さぞかし可憐な美しさが…




白鳥ていうか
ややフライドチキンです。

 

●ジュビレデュプリンスドゥモナコ!!



ジュビレドゥな高貴な響きからも
さぞモナコ王家のような
荘厳な美しさが…



じゅ、ジュビ。

 

●ピンクパンサー!!



魅惑的なパンサーなピンクが
我々を…



パンサー
パンパンです。

 

●紫香!!



紫立ちたる
なんとも芳しい芳香が…



異臭騒ぎ寸前です。

 

●宴!!



まるで宴のような
絢爛豪華なたたずまいで…



かなり
宴の後でした。

 

ふぅ…



花びらのように散りゆく中で…

 



ではなんとか気を取り直して、

まだまだ
園を取り巻く外苑部分にも
本場外国からの可憐な新種のバラたちがあるようなので
見ていこうじゃありませんか!!

 

ロイヤルプリンセス!!


 

アウグスタルイーゼ!!


 

モンジャルダンエマメゾン!!


 

咲いてねぇー

 

まだ
時期的に
どれもまったく
咲いていないようでした。

いつの日かみな
可憐に咲き誇ってくれることを
信じております。


というわけで
そんなように存分にバラを満喫した後、
出口付近に着きますと、
その辺りにはたくさんの
素敵なお店が軒を連ねていたのでした。

 

ラ・ローズ!

 

ローズショップ!

 

ローズルーム!

 

おぉ。
執拗なローズ演出。

コンセプトが一貫してて素敵です。


するとそのローズなお店の一店に
バラのソフトクリーム
というなんとも奇天烈なものが
売っているようではありませんか!




バラのソフトクリーム?
はてさて
一体どういうことなんでしょうか
どんな味なんでしょうか

よしでは
せっかくですから
買ってみようじゃありませんか!




で、
その本品がこちら。

あらたしかに
ほのかにピンクで
ローズっぽいですわ。
うふ。


ではさっそく
いただいてみましょう

ぺロリ…





冷てぇー


ていうか寒い

すこぶる寒い。

まったくもってアイス日和じゃないよ。
今かなり冬だよ。
別にアイス食べたくないよ。


というわけで以上
そんなような
バラのような時間だったのでした!


はい。

というわけで
以上のように
行っちゃダメな日に行ってみた
バラ園は
かなりアレな感じだったのでありました。

そうですよね
かつては栄華を誇ったものが
全盛期を過ぎ疲弊しきった後の姿というのは
かなり哀れなものですものね。
平家も最後のほう
かなりアレでしたしね。

でもまぁ
散り際のバラも
それはそれで趣深いものでありましたが、
でも
本来行くべきいい時期に行ってみるバラ園は
バラが見事に咲き誇り
ものすごく素晴らしい
バラのような世界が広がることになりますので、
ぜひみなさんも
行くべきときに
行ってみていただけたらと思います!

お手数ですがどうぞよろしくおねがいいたします。
ではまた失礼いたします。

 

トイレもかなりローズだったよ。

 

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