見てきましたよ (2011.1.27)
くまひろさん、はじめまして。遅くなりましたが今月初めに指宿を旅行した際に「濱田虎熊翁の碑」を見てきました。場所は地図にある水産技術開発センター近くの海岸沿いの敷地です。(神社が見えてくるのですぐにわかると思います。)その神社の脇に「濱田虎熊翁の碑」は建っていました。碑文には若くして苦学して弁護士になったこと、昭和22年に初の公選村長になったことが書かれていました。また当時の今和泉村の財政が逼迫していたにもかかわらず虎熊翁は「百年の大計」をたて地域振興の要として漁港の整備に尽力されたそうです。(こちらの碑は岩本漁協建立となっていました。)また虎熊翁は「学問は金にも勝る大きな財産だ」という信念のもと村民に教育の必要性を訴え続けたそうです。「学校よりも農林、漁業の振興が先決」と言っていた村人も虎熊翁の志と情熱に動かされ、財政面から難色を示していた村議会も高校設置を可決し、ついに県から学校設置の認可を受けました。そして昭和23年4月、今和泉高校(現在の指宿商業高校)が創設されました。地域振興と同時に「若者への教育こそが振興の原動力」と学校創設にも奔走、尽力された虎熊翁、碑文は「当地が生んだ偉大なる政治家を誇りとしてその功績を讃え永く後世に遺さんとするものである」と結ばれています。虎熊翁の碑はかつて自身が心魂を打ち込んで整備した岩本漁港(旧今和泉漁港)と指宿の青く澄んだ海を見つめていました。くまひろさんは虎熊翁のお孫さんとお知り合いとのことですが、その方も志を高く持ち、自らを厳しく律し、自分のことよりも他人の幸せを願うことの出来る高貴で崇高な方なのでしょうね。くれぐれも宜しくお伝え下さい。
|