臨海学校の帰り際におばちゃんがハーモニカで蛍の光を吹いてくれると聞いていた民宿なのですが、本猫が行った年は蛍の光無しでした
あれからもう30年余り、名前も忘れてしまった宿ですが、窓から見えた谷浜駅や夜な夜な走る貨物列車、狭い廊下や階段、先生から水を節約しろと五月蝿いほど注意されたシャワー、最後の晩のご馳走の全然辛くないカレーなど、つい先日のことのように思い出します
別れ際、宿の前にある広大な細長い空き地に整列した生徒に、おばちゃんは
「この空き地はもうじき国道の8号線という立派な道路になります。皆さんが大人になって自動車でも買ったらこの道路を走ってきてくださいね」
と言ってました
現実には8号線どころか北陸自動車道まで開通して…ごめんなさい、谷浜は思い切り通過しただけです
あの名前も場所も忘れてしまった民宿は今どうなっているのか、おばちゃんはどうしているのか、ふと気になりました
場所は二階の窓から谷浜駅ホームの端のほうが見えていたとしか判りません
どちら側の端のほうか…金沢寄りだったような気もしますが定かではありません
今は太平洋側の波打ち際に住んでいるので、行きたくてもなかなか行けません
どなたかこの宿をご存知ではないでしょうか…? |