沖縄を初めて訪れた時、喜屋武岬を見に行きました。


一番近いバス停からずっと歩いて、
畑の畝？を、作業をしていた人に頼んで通させていただいて
何もさえぎるものがない果てしない海が見える
真っ白い骨のような珊瑚のかけらがちらばる浜についた憶えがあります。

その時はまだ冬だったのですが、風はあたたかくて
おそらく本土最南端だと思われるお宅の塀からは
ハイビスカスかディゴか赤い花が零れるように咲いて
一度、道のほうに戻ってもう少し東に進んでいくと
畑一面に黄金色のサトウキビ？が揺れていました。
車の音もなく、聞こえてくるのは葉を揺らす風の音のみで
通る人はまばらで、ゆっくりと歩いて静かに話して
なんだか壊れそうな儚い光景だなあと思いました。


夕方になりかけの薄い日の光に映えた
あの色のコントラストが忘れられません。
もう一度見たいと思っているのですが、なかなか機会に恵まれない自分のかわりに
お近くを訪れる予定の方、ぜひとも
物悲しい、とても静かな風景を見てきてください。

もう一枚 (2007.12.7)

夕日にはまだ早かったのですが
夕日になりかけの時間帯に行かれたとの事ですので
少しは雰囲気が似ているかと海の写真も・・・。
（これも岬からの写真です）
連続で失礼致しました。

何枚か・・・ (2007.12.7)

１２月５日に行ってきました。
何枚か写真を撮ってきましたので別アングルの物を・・・。

よしきゅーさんが撮影されたのと同じ（だと思う）場所にも行きましたが
煙草の吸殻が捨ててありとても悲しい気持ちになりました。
平和祈念公園で唾を吐くおじさんとか
旧海軍司令部壕でお化け屋敷ごっこをしてはしゃぐカップルとか
戦争の跡と共に色々考えてしまいました。

喜屋武岬 (2007.11.21)

ちょうど、11月10日に喜屋武岬に行っていました。写真はそのときのものです。(携帯で撮影したので鮮明ではありませんが)
そのあと平和祈念公園に行って沖縄戦の悲惨さを知ったのですが、喜屋武岬での出来事は信じられない思いでした。
でも実際にあったことなんですよね。

ありがとうございました！ (2007.12.7)

おお、とてもきれいな写真を２枚もありがとうございます。

自分がこの場所を訪れた時も、海がとても静かでなだらかでした。
事前に歴史を調べてから行ったので、その土地にいろいろ考えさせられたというのもあるのですが、
車の音はなく、人の声も遠く、聞こえるのは風の音だけで
視界で動くものは空の雲と、無為の呼吸のように小さく繰り返し打ち寄せる波だけで、
いろんな思惑や欲や喜びや悲しさやそういった沢山のものにまみれた日常から
いきなり切り離されたような不思議な感覚があり、
しばらくの間、呆けたようにただただ景色を見ていました。

うまく言葉では言えないのですが、とてつもない静寂というのが
その時の感覚に一番近いものだと思います。


そういった大変思い出深い場所なので、
煙草の吸殻のお話には悲しくなってしまいました。
楽しい観光として行く場所ではないので、
気軽にごみが捨てられるようなことはないと思っていたのですが…。

ありがとうございました！ (2007.11.23)

ああ、ここです、この岬です。
広く荒く揺れ動く大海を前にして、どこか寂々とした儚い雰囲気は
深い傷跡がこの地にあるからなのでしょうか。

振り向いたら足元から地面はちゃんとつながっていて
花が咲いてさとうきびも揺れる平和な風景なのに
目の前にはなにもないぽっかりとした空虚な浜辺という
動と静の両極を感じた場所でした。
現在と過去の風景化、というと比喩に過ぎるでしょうか。

貴重な情報、どうもありがとうございました。