「幻のかっこよさ」大阪の水路は回廊になっていて船で一周することができるが、その一辺は高速道路の下にあり、地図には載っていない幻の水路だ。私は2度、船で見に行った。1度目の夜のクルーズでは「この先は橋脚ばかりで見るものがありませんので」とせっかく開いていた窓を閉められて落語が始まった。2度目にオープンデッキの昼のクルーズに乗り、ようやくその幻の全貌を堪能した。オーソドックスなT字型。几帳面なパイプのライン。コンクリートの渋い変色具合。私は君たちの魅力をわかっているぞ。