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文章ヒルズ


お題「苦手な物を克服した瞬間」
 

苦手な物を克服した瞬間 (出題:)
募集期間:2010/9/9 20:00 〜 9/15 11:00

小さい頃はジェットコースターなどの乗り物が苦手だったのですが、
「安全装置があるからむしろ普通の高所より安全じゃないか」と、思った瞬間に全然怖くなくなりました。あの時のパッと意識が切り替わって視界が開けた感じは今でも覚えています。


こんな感じにわかりやすいきっかけはないのですが、小さい頃嫌いだった生魚、野菜は知らないうちに平気になっていました。

嫌いな物が平気、もしくは好きになった時の世界の広がる感じが好きです。あなたの嫌いな物を克服した瞬間を教えて下さい。


投稿はしめきりました。

 

MVP

ま、いっか。と思った。 ( ciao80 さん )

子供の頃、死ぬのが怖くてたまりませんでした。火事や地震や富士山の噴火などで自分が死ぬ瞬間を想像しては恐れ、家族が死ぬのを考えては泣き、夜は「かみさまー」と祈る習慣がありました。中学2年になったある日、自分一人だけの実家でサンドウィッチを喉につまらせてしまいました。息ができなくて、小さな頃からの思い出がぐるぐると周り「走馬灯だ!わたし死ぬんか?サンドウィッチつまらせて…。恥ずかしい、日記見られるー、兄に貸した一万円は…」など苦しみながらもいろいろと考えたことを覚えています。ちらっと鏡を見たら私の顔は血の気が引いて紫色。もう駄目だと思った瞬間、「ま、いっか」と思ったのです。そう思った途端、詰まっていたサンドウィッチがぽろっと口から出ました。長い間あんなに死を恐れ、日記や借金に気をもんだのに、死ぬ瞬間「ま、いっか」と思った自分に大変驚き、それ以来やたらな死への不安が消えました。生きるのがラクになりました。 (投稿日:2010.9.11 18:16)

選者コメント:死に対する達観。それは世に言う「悟り」という物なのではないでしょうか。それに中二で到達するとは…かなりの大人物だとお見受けしました。

池袋 ( ホリィ さん )

いつも出口を間違えて道に迷って無駄な時間と体力を使っていたのですが、『東は西武で、西、東武』という魔法の呪文を覚えてからは、無事に目的の出口に辿り付けるようになりました。あの歌を考えた人は天才だと思います。 (投稿日:2010.9.14 22:45)

選者コメント:池袋に縁薄い僕でも知ってる魔法の言葉。紛らわしさが逆に分かりやすさに。
あと、僕の知ってる池袋情報は、西口公園がヤバイ!って事です。

疲労が抜けなくなると共に。 ( キリ さん )

トマトが小さいころから食べられませんでした。
給食で出た時などは泣いて先生に訴えたり、口に入れても飲み込めずに10分ぐらい咀嚼していたこともありました。

2年ほど前、連日残業→徹夜の続いた仕事が完成し、打ち上げで居酒屋へ行った時のことです。
全身疲労感バリバリだったのですが、その席で同期の食べている冷やしトマトがやたらにおいしそうに見えて…「一口ちょうだーい」と言いながら半分くらい強奪し、自分でも頼んで完食。
疲れに効く成分を体が欲していたのか、それ以来自分の味覚とは裏腹に極端に疲れるとトマトが食べたくなります。


最近食卓のトマト率が上がってきました。年齢って残酷です。 (投稿日:2010.9.14 02:13)

選者コメント:体が求める。というのはあるかもしれません。大人には、野菜が色々とやさしいですよね。

子供の頃野菜嫌いだった人も大人になったら好きになる事が多いので子供の好き嫌いなんてほっとけば良いと思います。

モンブランはソバじゃない ( aaaaaaao さん )

小さい頃、モンブランがどうしてもお蕎麦に見えて(あのグレーの細いものがぐるぐる巻きになってる感じが)、それがケーキだなんてマズイに違いない!と食べず嫌いでした。
母に「これはお蕎麦じゃないから!」って言われても頑なに拒んでました。
ある日、ぐるぐる巻きになってないモンブラン(たぶんクリーム状)を食べて「そうか、モンブランはお蕎麦じゃないんだ!」ということが自分の中でハッキリし、その後は大好物になりました。 (投稿日:2010.9.14 12:30)

選者コメント:でも、ソバージュみたいですよね。

海水浴 ( めえめ さん )

小学生の時から「海は好きじゃない。プールのほうがいい」という子でした。
だって砂でジャリジャリするし、変な生き物はいるし、シャワーとかあんまりきれいじゃなかったりするし。
泳いでも足がつかないところがあるし、年頃になってからは水着になるのが嫌だしで、なるべく海水浴を遠ざけるべく人生を送っていたのですが、娘が生まれてからは、「そういや、砂山作っては流されるのを延々見てるのとか好きだったわ。」ということを思い出し、泳ぐの大好きな娘を砂遊びや貝殻拾いに誘い込んで、ちょっとずつ好きになってきました。
相変わらず日焼け対策とか水着になる前の脱毛とか泳ぐのとか苦手ですが・・・ (投稿日:2010.9.14 23:40)

選者コメント:お子さんの為に苦手克服。自分の苦手より子供のため!って行動する親御さんを見るたびに凄いなぁ。と、思います。

はじく労力に疑問 ( ろせ さん )

確か中学生頃まで、ありがちですがピーマンが大嫌いでした。チャーハンに入っている細かいものでもチマチマチマチマはじいていたのですが、ある時突然「これってこんな面倒な事してまで嫌がる程まずいのか?」と自分全否定な思いが頭をよぎりました。
今では野菜不足を感じると、なんにでも入れる程「どちらかと言うと好き」にまで登りつめています。 (投稿日:2010.9.13 09:35)

選者コメント:嫌な物vs面倒な事で面倒な事が勝った。ということですね。
凄く細かいものまで分けてる人は面倒じゃないのかな、と思っていたのですが、そりゃ面倒ですよね。

コーヒー ( はとのもと さん )

昔、付き合っていた相手がコーヒー嫌いでした。
私もコーヒーが苦手だったので、デートの時は専ら紅茶を飲んでいました。
ある日、相手が二股をかけていることを知りました。
二股の相手は私の知り合いで、大の紅茶党でした。
次のデートの日、私は紅茶でなくコーヒーを頼み、別れを切り出しました。
無理矢理飲んで踏ん切りをつけようと思っていたのですが、意外と美味しくて拍子抜けしました。
その日以来、コーヒー党です。 (投稿日:2010.9.13 13:42)

選者コメント:決別のコーヒーが、新しい一歩のコーヒーに。その時の心理も関係していたのかもしれませんね。

私の知り合いにも彼氏が女子高生と浮気していると知って、セーラー服で彼氏のとの待ち合わせに行った。という知り合いがいますが、女性の心理は不思議です。

仕事 ( まき さん )

やらないと食ってけないんだな、と悟った。 (投稿日:2010.9.13 15:13)

選者コメント:そうは思いますが、僕は未だに苦手です。

スシローの生ハム寿司 ( だるま落とし さん )

寿司は黙ってまぐろととびっこ。
32年間そう思って生きてきました。
が、2歳の息子とスシローに行き、息子が皿に触ってしまうアクシデントが発生。
その皿が生ハム寿司でした。
こんな邪道な皿・・・息子、帰ったらオヤツ抜きだぞ!と思いながら食べてみたら。
この世にこんなウマいもんがあったのか、とそれ以来、生ハム寿司が大好きになりました。食べ始め、締めに生ハム寿司。
息子のおやつは豪勢にさせていただきました。 (投稿日:2010.9.13 10:38)

選者コメント:邪道物って、食べてみたら美味いんですよねぇ。
関係ないのに入ってくるって事はそれ相応の実力があるということ。でも、邪道だから認めたくないという心理との葛藤。何事もやってみるもんですね。

昆虫食ブログのおかげ ( 食べ物と認識したようです さん )

昆虫が全般的に苦手でした。写真とかガラス越しに見るのはいいけど、触ったりするのは全く無理でした。ある時、昆虫食のブログを見つけて
仕事の昼ご飯の時とかに毎日読みながら食べていました(見るのは平気なので)。ある日、昆虫を道で見つけたのですが、全然怖くも気持ち悪くもなくて「あ、さわれるかも」って思ったんです。友好的な気分になれたその瞬間の気持ちは今でも忘れません。心があたたかく、スッと透き通った気分になり、ナウシカに近づけたような気持ちになりました。
最近は部屋に迷い込んでしまった大きいバッタもカメムシも、素手で触れるようになりました。ちなみにそのブログはこちらの記事でもよく紹介されている内山さんのブログです。いつか食べてやろうとたくらんでいます。 (投稿日:2010.9.13 19:39)

選者コメント:ナウシカのような気持ちにと書いてらっしゃいますが、虫を食べ物だと思って触ってるって、それ、虫からしたら触れない時よりも危険が増してますよ。
僕は虫触れなくはないですが、食べてるの見るのは苦手です。

なめこ ( ことり さん )

小学校3年生まで、なめこの見た目がどうしても気持ち悪くて食べられなかったんですが、とある日の晩、母が自作の「かわいそうななめこ」というストーリーを披露。それが、なめこちゃん(主人公)が美味しくたべてもらえるように一生懸命育って、いざ食卓へワクワクした気持ちで並んだら、好き嫌いの子供に食べてもらえず、ゴミに捨てられ人生を終えた。という、ごんぎつねレベルの悲しい話。子供心に猛省し、その日、これまでの非礼を心から詫びながら一口、食べてみたら味は特に普通で、好きでも嫌いでもなく、それ以来普通に食べています。
でもなんかなめこを見る度に、心の奥の方が痛みます。 (投稿日:2010.9.13 20:33)

選者コメント:なんという良いお母さん。また、それを聞いてちゃんと食べられるようになったのも子供ながらに偉い!素敵なご家庭ですねぇ。

ガラスをなんとかしなければ。 ( ことりこ さん )

中学生のころ、ガラスが食事に混ざっていたのを気がつかずに噛んでしまってから、ガラスが苦手になってしまいました。

数年前、一念発起してとんぼ玉を習うことにしました。熱でどろどろに溶けたガラスを見ているうちになんだか安心して、ガラスのコップとか買えるようになりました。
ありがたいです。 (投稿日:2010.9.12 21:47)

選者コメント:食事にガラス、それは大事件!
その克服方法が何故トンボ玉!?しかも克服出来たんですね。人間って面白いです。

カナズチ ( しじみ さん )

小3の時、自宅が水害の被害にあった。
床に足がつかず柱にコアラ状態でいたが、こっちに急接近中の浮いた箪笥から逃げようとしたら泳げてた。
今は自宅に遊びに来るカナズチの甥に「死にかけると泳げるよ」と言っては、当時から河童の妹に睨まれてます。 (投稿日:2010.9.12 11:34)

選者コメント:床に足がつかない程の水害ってもの凄い事なのに、泳げる様になった事でポジティブな思い出っぽくなってる!それ、水害を克服した瞬間かも知れません。

ムカデの捕獲 ( もる さん )

ムカデなんてどう考えても退治できないと思っていたけれど、意外に動きが鈍いのと油っぽくないのとでガムテープでペタリと捕獲できた時。それ以来、そんなにパニクりません。でもあんまり出会いたくないです。 (投稿日:2010.9.12 20:58)

選者コメント:うお!そうか、ガムテープか。いや、でもなぁ…
ムカデ出ると一家総出の大イベントになっていました。

時報(117)と天気予報(177)の覚え方 ( 三浦靖雄 さん )

天気予報の「177」と時報の「117」。どうしてもどっちがどっちの番号か覚えることができずに、「ええい、こっちだ。」とダイヤルするといつも逆のほうに
かけてしまっていました。僕が友達から聞かされたその2つの覚え方は「ピッ、ピッ、ピーン!」という時報のリズムを「イッチ、イッチ、ナナー!」と、番号と対応させて覚えるという方法。今では「「イッチ、イッチ、ナナー!」が時報だから、177のほうが天気予報だな」と頭で中で暗唱することで迷うことはなくなりました。高校生だったあのころ以来10年近く使い続けています。
(投稿日:2010.9.10 22:46)

選者コメント:その方法、僕も聞いた事があるんですが、イッチ、ナッナ、ナナー!だったっけ!?ってなるので未だにどっちがどっちか分かりません。

「ひじき食べたらすべりだい滑れるようになるよ」 ( はちみつ さん )

幼い頃、すべり台が怖くて滑れず、ひじきが苦手で食べられなかった私に母が自信満々にこう言った。
子供心にも「そんなハズあるまい…」とは思ったけど、実際、むりやりひじきを食べてみたら思ったほど不味くなく、すべり台も滑れるようになった。ついでに髪も濃くなった。
母ってすごいな。 (投稿日:2010.9.10 14:44)

選者コメント:母ですか!?そこで凄いのは母なのですか。何事も自信、なんじゃないでしょうか。

合わせない。 ( いかおどり さん )

テンションの高い人が苦手でした。あちらのテンションに合わせないといけないような気がしていたのです。それで無理して、テンション上がってるフリをしたりしていました。内心上がるどころか、下がりまくりです。ところがある日、ふと「誰にでも合わせる必要って無いよな。」と思い、素で行くようにしたら、楽になりました。やっぱり不自然なことはやらない方が良いのかもしれませんね。 (投稿日:2010.9.10 10:44)

選者コメント:その通り。僕はテンション高いと言われる方ですが、無理に合わせられる、合わせるよりも自然体が一番です。人は無理をしちゃダメな生き物ですわ。

納豆 ( やぴ さん )

妊娠中、体にいいからと無理に食べていたときはあのにおいがどうにもだめでした。
ところが、関東に引っ越した瞬間から嘘のように平気になりました。
関東は、空気中の納豆菌密度が高いに違いない、と確信しています。 (投稿日:2010.9.10 13:15)

選者コメント:おぉ、僕も納豆が苦手です。関西人は納豆苦手な人が多い説がありますが、まさか住んでる土地のせいだったとは。
関東の納豆が良いわけではなく空気の問題。関東に行ったらば食べてみようと思います。

イイトコを見せようと強がって食べた時 ( ダメリーマン さん )

メンマが高校生の時まで食べれませんでした。

…が、男女数人で(学校帰り)ラーメン屋に入った時に「メンマきらぁ〜い」と言う女子がいて、イイトコ見せようと思わず「じゃ、俺がもらうよ」と食べました。

その瞬間「あれ?美味い!」

と思ってからは、メンマが大好物です。

今となってはメンマでゴハンをモリモリ食べます。

あの時の女子に感謝です。 (投稿日:2010.9.9 20:39)

選者コメント:食べてみたら意外と平気なことってありますよね。

でもそのきっかけがカッコつけって面白い。

小口切りが出来るようになった ( ラムハ さん )

子供のころに何度も手を切った経験があるので、包丁を使うのは苦手だったのですが、ある日の食事のときに、刻んだネギが欲しくなって台所に立った瞬間「これ、包丁の先をまな板につけたままやればうまく切れるんじゃないか?」と思い、実際にやってみたところ思いのほか上手に出来たので、そこから料理好きになりました。
いつか飾り包丁が出来るようになりたいです。 (投稿日:2010.9.9 22:30)

選者コメント:料理って反復練習と経験で出来ているものですよね。簡単に成長を実感出来る身近な事かもしれません。

自分でさばいたイワシ ( タコ社長 さん )

子供の頃、実はイワシが苦手で、一応我慢して食べていたのですが、食卓にのぼった日は憂鬱で仕方なかったものでした。

学生の頃、サンマのさばき方を母に教えてもらおうとしたら、まずイワシからと言われ、内心、イヤだなあと思いながら手開きでさばいて「ぬた」を作ったら、自分でさばいたからかものすごく美味しかったです。

それ以来、イワシは好物の一つになりました。 (投稿日:2010.9.9 21:48)

選者コメント:おぉ、何かいい話。野菜が嫌いな子供に嫌いな野菜を育てさせれば良いかもしれませんね。愛着力。

アボカド ( Casino さん )

アボカドがどうしても苦手で、アボカドの入っている料理は避けるようにしていました。
ある時、タコスにアボカドが入っていたことを、食べ終わってから(翌日くらいに)知って、「知らないうちにアボカドを食べることができた!」と喜びました。これで食べられるものの幅が広がる、と。
その後、アボカド入りのタコスを再度食べたのですが、アボカドだけを摘んで食べたら「ゲボオッ」となりました。(何とか堪えましたが。)
どうやらタコスの中にこっそりと入っていて他の具と共に食べた時のみ、アボカド嫌いを克服できるようです。 (投稿日:2010.9.9 21:39)

選者コメント:苦手な食べ物を克服させるためにケーキに混ぜ込む。みたいな手法ですね。でも結局元の食べ物は食べられないですよねぇ。



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