ちょっと背伸びにオシャレして「ピリ辛金平ごぼう」
「ピリ辛金平ごぼう」である。「金平(きんぴら)」の由来は、江戸時代の浄瑠璃の主人公「坂田金平」にあるという。坂田金平は非常に勇ましい人物として描かれており、その強さに通じる食べ物ということで、この料理にも「金平」とついたらしい。と、調べたことを書いたものの、さっぱり実感が湧かない。むしろ逆に、そういうもんだろうかと釈然としない気持ちになる。缶をよく見ると「小鉢倶楽部」と書いてあって、「何かしら倶楽部化したくなるよねー」というところには共感できる。開けてみよう。
今回はスターバックスのマグカップを上げ底して盛りつけてみた。当の金平ごぼうも、「俺ってなんか場違いじゃない?」と不安になっているように見える。それでも「キャロット金平クランブルマキアートwithセサミ」などと、それっぽく名付ければ、あり得なくはないかもと思えてくるだろうか。
そんな無理矢理感は、食べてみると粉々に打ち砕かれる。これは決してクランブルでもマキアートでもなく、おなじみの金平ごぼう。そもそもクランブルやマキアートが何なのかはっきりわかってないのに適当言ってすみませんでしたと反省したくなる。そんな気持ちに、よく知った顔の金平ごぼうがおいしい。ゴボウがしっかり柔らかくなっているのも、缶詰ゆえのよさだろうか。結構がっつり甘いねー、というところだけはスタバの飲み物と共通点だ。購入価格 168円メーカー:あけぼの(小野法師丸)
( 2012/05/01 11:00:00 )