そう簡単にちぎれたりする俺じゃない「アンチョビフィレ」

アンチョビフィレ。しょっぱくしたイワシを油に漬けたものだ。

初めて食べたアンチョビは宅配ピザのトッピングだったが（たぶん、大学生くらいだったと思う）、「何これものすごくうまい」と思った。
以来、ピザやパスタでアンチョビ味が強そうなやつがあるとかなりの確率で頼んでしまう。

そもそも生臭いもの（魚類）、塩、油が好きなのでアンチョビが嫌いなわけがない。
今回のこの企画、オイルサーディンとアンチョビを割り当てられたと知ったときは軽くガッツポーズした。

しかも、この缶詰は顔見知りだ。何度も買ったことがある。

アンチョビ味のパスタにしようと思って、熱したオリーブオイルに軽く刻んだこれを入れ、具をたくさん入れたらアンチョビ味がしなかった、という失敗も２回くらいした。
そう、具が多いと具の味が主張しすぎてアンチョビ味が弱まってしまうのだ。
その反省を踏まえ、今では具を少なめにして作るという必殺技を手に入れた。技というよりは方法か。あと必殺でもない。

しかし今回はもっとアンチョビ主役で作ることに決めたのだ。

もう、刻むとか熱するみたいなところを全てはぶいて、そのままのせてやった。
余計な手間を加えない、缶から出したそのままの味を堪能してやるのだ。

うははははは、と笑いながらフォークでアンチョビをちょっとちぎってそれを中心にパスタを巻いて…と思ったら、アンチョビがちっともちぎれない。意外に丈夫なのだ。
でかいまま食べようかとも思ったが、アンチョビは適度な大きさで食べてこそおいしいものだと思うのでナイフで小さく切った。刻むのは余計な手間じゃなかったのだ。

適度な大きさに切ったアンチョビパスタはうまかった。
私は、またひとつ必殺技を手に入れた。

購入価格 340円
メーカー：アオハタ

（べつやくれい）

( 2012/05/02 20:00:00 )