ある日、新聞を見ていて見かけた新聞広告。レトロな雰囲気が印象的な広告だ。そう言えば初めて見たわけではなく、これまでに何度か見たことがあるような気がする。
その日がいつもと違ったのは、いつになくこの広告をよく読んだことだ。「マユ毛/体毛の育成に…」とある。
まゆ毛の育成。私のまゆ毛はどちらかというと濃い方なので、育成する必要はない。合理的に考えればそういうことになるだろう。ただ、インスピレーションというのは、合理性を超えてやってくるものなのだ。
合理性を超えてやってきたインスピレーション、それは「まゆ毛つなげたら楽しそう」というもの。ちょっと待て。楽しそう、でいいのか。
やっぱりなかったことにして、普通のまゆ毛で暮らしていた方が社会的にもいいのではないか。しかし、思いついてしまった衝動はおさえることができないくらいのエネルギーで自分の中にたぎっている。
今回は心の声に従おう。目的もあいまいなまま、まゆ毛つなげ薬を手にすべく街に出た。 ( 2008/10/30 11:00:00 )
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