険しい山道を登り(と言っても足だけで登れる程度だけど)、森を抜けると大きな滝があった。
「百尋の滝」だ。
大きな白い水の柱がゴーともザーともシャーともつかない大音響を響かせて落ち続けていた。
一旦滝を右手に歩き、滝に近づいた。
滝の音が大きくなって、滝から吹く風が耳を触る。
風は冷たくて湿気ていて、不快が全くなくて気持ちよくて、吸い込まれそうな気分になった。
滝壺手前の砂利の上で一人クルクル回った。
滝の音が自分の周りを回る。
時計回りにグルグル回る。
クラクラして見上げると、滝はやっぱりデカかった。
( 2007/07/16 10:11:00 )
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