小学校に上がってまもなくの或る日、授業中に突然鼻血が出て止まらなくなった。鼻をいじったわけでもないのに、死ぬかと思うくらいドバドバ出た。

当時もやはりまだおとなしかった私は、自力で先生に伝えることができず、黙ってハンカチを赤くしていた。事態に気づいた隣の席の子が「先生！おつはたさんが鼻血！」と叫んでくれた。

私は急遽、席の間の通路に横にならされた。
1時間後くらいに血は止まったが、「おつはた鼻いじってて血が出た」ということになり、短期だがいじめられた。