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豚肉部

ポークチャップ

ポークチャップ

大きさが判りにくいとは思いますが、厚さ10センチ、重さ1.3キロの巨大肉塊でございます。忘年会で、懇意にしているお店に特別に作っていただきました。普段、この手の物は置いてない店なのですが、先日、中空を見つめたまま「ああ、分厚いポークチャップが食べたい…」と呟いたところ、それを聞いた大将が「そんなもん、オレが作ってやる!」とひとこと。シビれました。だってこの店、オモテの顔はラーメン屋なんですよ。

「この神聖な肉をケチャップやウスターソースで汚したくない」と、大将自らトマトソースを作るところから始めたという、渾身のポークチャップ。箸がズブズブと入るほどに柔らかく、それでいて肉自体の味はしっかりと残り、絡んだソースのうまさたるや鼻から抜ける息すらも勿体ないと感じるほどの、そんな、そんなポークチャップ。噛みしめるたびに、人としての幸せを感じずにはいられませんでした。

事前の打ち合わせ時、「厚さ7センチで6000円の肉か、10センチで8000円の肉か、どっちにする?」と聞かれ、迷わず「10センチ!」と答えたことになんの間違いもなかったと、5分でキレイになくなった皿を見て確信いたしました。何時間もかけて焼かれた肉が、たったの5分。(ちなみに7人で、です)

白飯を茶碗に一杯もらい、残ったソースは一滴残らずゴハンと絡めて食べきりました。人の目がなかったら、皿を舐めてたところです。

「これ豚肉部に載せるんなら、オレ、言いたいことがある。あとで紙に書いて渡す」と言われたのですが、ごめん大将、スペースなくなっちゃった。「店の名前、出していいの?」と聞いたら「おう、いいよ」と言われたけれど、これ以上混むのも困るので私が勝手に自粛しておきます。本当にごちそうさまでした。そしてありがとう。いい忘年会になりました。 ( 2006/12/19 00:59:00 )




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