2014年7月に「テレビのような顔ハメ」という記事を書いた。
そこで作ったアクリル板のレイヤーがPhotoshopを出しているアドビシステムズ社の新製品に採用されたのだ。
脱Photoshopをイメージした記事だった
もとになった記事はこれである。テレビ画面のようなテロップを透明の板に印刷し、それを持って写真を撮るとまるでテレビに出たように見えるというものだ。
いちばん利用者が多い画像プラットフォームとは?
栃谷「いまPCだけではなくスマートフォンやタブレットなど、ユーザの利用環境が多様化していますが、世界でいちばん多いプラットフォームは何だと思いますか。iOS? Windows? いや、違うんです。 リアルです。 世界でいちばん利用者が多いプラットフォームは現実の世界!」
あ、これオーラとか輪廻とか言い出すタイプの話ではないだろうか。まずいぞ。
栃谷「世界にはPCもスマートフォンも使ってない人がたくさんいます。我々アドビとしても画像加工の可能性をそういったみなさまにも感じていただきたい。Photoshop生誕25周年を迎えた記念年という節目に、この新しいPhotoshopをリリースすることにしました。」
栃谷「プリセットリアルレイヤー、ズームツール、なげなわツール、消しゴムツール、スポイトツール、スポット修復ツールの6つのツール、そしてリアルクリエイティブクラウドからなる製品となっています。 本製品はフィルムカメラのユーザさまにも利用していただける世界初のリアル画像加工ツールセットです。」
機能紹介1・リアルプリセットレイヤー
まずはデイリーポータルZの記事が採用されたレイヤーである。これについてチュートリアルをお願いした。
いや、合ってるんだけど…。確かにカラオケビデオとしての完成度は高まっているが、全然解決になっていない。
---これ、解決になってませんよね?
栃谷「(無視して)もうひとつのレイヤーですが、Photoshopのパッケージ版の新バージョンが出るのではないかとよく聞かれるので、それに答えるために作りました。」
栃谷「ちょっとそっちから見てみてもらっていいですか。」
そういえばPhotoshop日本公式ブログにもそんな一文があった。クリエイティブクラウド発表直後のFAQである。
しかしこちらは2年前の記事である。もしかしたら状況が変わっているかもしれない。
--- ひとつ飛んでCS8が出るという可能性は?
パッケージはPhotoshop REALだけにとどまるようだ。
機能紹介2 リアル消しゴムツール
消しゴムツールもリアル版にふさわしい機能になっている。
アドビの会議室の机に直に鉛筆で描いてしまったので消えてよかった。ありがとう!消しゴムツール。ほぼ消しゴムだけど。