小田急バス「県境バス停は実は設置された当初は、もっと県境に近い、若葉台駅付近に設置してあったんです」
――ウホッ? 今と場所が違ってたんですか?
小田急バス「はい、資料によると、今のはるひ野の辺りにあったと書いてあります」
――どうして移動したんですか?
小田急バス「詳しいことはわからないのですが、新しいバス停が設置される際に横にスライドする感じで移動していって今の位置になったらしいです」
――ということは、「県境バス停」はもともと、本当に県境近くにあったけれど、新しいバス停ができるときに移動して今の位置になった?
小田急バス「そうですね、現在、県境に近い場所にある於部屋、下黒川、黒川などのバス停が昭和48年6月13日に設置されてますので、「県境バス停」が県境から遠ざかったのはおそらくその時でしょうね。ただ、それ以上のことは資料が残ってないのでわからないです」
――なるほど……これはあくまでぼくの想像なんですが、新しい宅地が造成されてバス停が増やされるときに、今まであるバス停の名前を変更して移動させるというのは、おそらく運輸省や警察の手続きが面倒な上にややこしいので、既存の「県境」バス停を、名称そのままで移動させて存続させた……というところでしょうか?
小田急バス「その可能性はありますね」
――『県境』というぼんやりした名称もよかったかもしれないですね、これがもし地名や駅名だったら、移動して離れちゃうとまずいですからね
小田急バス「でしょうねえ」
どうやら「県境バス停」は、多摩ニュータウンの開発とともに、微妙に位置をずらしてきているらしい。
ちょっとわかりにくいので、地図に各バス停をマッピングしてみた。 |