ずっとずっと、新体操をやってみたかったのです。
とくにリボン。あれが舞う情景は圧巻です。 わたしも、一度くらいは華麗に舞わせてみたい!!
そんな憧れをちょっと叶えてみました。自宅の六畳一間で。
憧れと現実
まずは、「タッチ」の南ちゃんに憧れていた幼少のわたしに、親が「南ちゃん新体操セット」を買い与えてくれた時のことを振り返らせてください。
しかし、まだまだ踏ん切りはついてなく、「新体操(特にリボン)、やっぱりやってみたい!!」あれから30年ちかく経ったはずの今でもなお、その思いが止まないのです。
しつこい。これはどうにかして昇華したい!
操作可能なリボンをつくる
運動神経にはとうてい期待が持てないことを悟ってしまった今、今ならではの方法を模索した結果、行き先はあっさりと100円ショップに決定しました。
いきなり色々と揃えてみましたが、頭の中にはすでにひとつの構想が産まれています。
つづきまして、リボンが舞っているように見えるための構造づくりにはいりますが、無論わたしにはリボンを舞わせる技術が全くないので、文明の力には頼れるだけ頼ります。
文明というか、主に釣り糸ですね。
魚以外のものを釣るのにも有効な、この細い透明な糸が100円で手に入れられる世の中はすごい。
リボン作成1時間。吊るしあげ作業15分。 舞台はあっというまに整ったので、あとは役者が準備をするだけです。
実際の体操選手のリボンの長さが6メートルもあるという事実にびっくりしつつ、ちょっと不安になりつつも信じる気持ちを忘れないように。本番にむけて意識を高めています。
さあ、もう大丈夫だ。おもいきってリボンと戯れよう!
たぶん、今までの人生でいちばんと思われるシャッター音の数。 「うん、いいとおもう!いいよ!」と連呼をする撮影者の声。 リボンとの戯れは、おもいのほかグラビア撮影を彷彿とさせてきます。
そして告白しなくてはいけません。 正直なところポーズをとるのに精一杯で、いまリボンと自分がどんなふうに戯れているのかが自分ではよくわかって……いないのです! いいのか。それ、いいのか。
GIF動画にしてみることで躍動感を出してみましたが、ほんとうはもっと静止しっぱなしです。
だって、静止しているリボンの隣には静止してポーズをとる自分がいなくてはいけないという法則が、この世界の中には存在していたから……
トータルで3回くらい転んだんですけど、地面にうちつけられる瞬間にこんなにも安心したの、産まれてはじめてです。
予想外の初体験をしてしまいました。
運動神経がにぶいのは誤摩化せなかった
圧倒的な運動神経のにぶさは、補助具を使ってもなお健在でした。いや、より露呈してしまったのかもしれない。とはいえこのリボン、部屋でも出来るお手軽さと、材料の手に入りやすさ、工作のしやすさはなかなかです。わたしよりも運動神経の優れた人、気が向いたらぜひおためしください!