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ひらめきの月曜日
 
コーヒー店が推す秘密のB級グルメ、油紅茶

油の、お茶!

みんな大好きサラダ油。これが喫茶店で飲めるらしい。

ある高名な医師が毎日大さじ1杯の油を飲むと聞いて驚いたことがあるが、なんといま東京のコーヒー店で「油紅茶」なるものが流行っているというのだ。えっ?

古賀及子
(こがちかこ)
1979年東京生まれ。主に草もちだけを食べて生きるという生活を20年続けてきたが、昨年いよいよ飽き、普通の食生活に戻った。それでもなお現在も好物は餅。
> 個人サイト まばたきをする体

メニューには乗っていない

この「油紅茶」、いまや都内の喫茶店ではほぼどこでも飲めるメニューらしいのだ。もしかするとご存じの方もいるのではないか。

ただ、完全なる裏メニューということでそれほど認知はされていないようだ。内情としては、都内の喫茶店の業界団体が主導となってテスト的に出されているメニューらしい。



紅茶1杯に大さじ2分の1程度のサラダ油

作り方としては、紅茶1杯に大さじ2分の1程度の油を混ぜればよいだけだという。なぜ紅茶かというと、油が分離せずよく混ざるからだそうだ。

なんというか「へー」という言葉しか出ないが、おいしいのかそれは。

家庭で試せるので店に来るほどのこともないのだが、裏メニューと聞くとわくわくする。行ってみよう。


確かにどこの店にも メニューにはない

コードネーム「焼きそば」

この裏メニューの肝心なのが注文方法であるが、カウンターで「焼きそばください」とだけ言えば良いそうだ。

なぜ焼きそばか。

この油紅茶、都内の喫茶店の業界団体が仕切っているとは先に述べたがその理由が「喫茶店にもB級グルメブームを起こしたい」からだというのだ。

B級グルメといえば「焼きそば」ということでこの符丁が生まれたそうだ。


行きつけの喫茶店で試してみます

時間は夕方。お客の流れもゆったりしていて、カウンター内も2人の店員さんがスムーズに回している。

周囲にお客がいないのを確認し、小声で言った。

「焼きそば、ひとつください」


焼きそば


油浮いてない

見ると普通の紅茶である。油がういていたらラーメンみたいに浮いた油をマドラーでつなげたいとも思ったのだが、なるほどここまで完全に溶け込むものなのか。


んん?


なんだろう、これは

味は、ちょっとよくわからなかった。なんだろう、油っこくないのだ。油が浮いていないということは、乳化して混ざったということだろうか。

何しろ、普通の紅茶である。

「雲をつかんだような」というのはこういうことを言うのかもしれない。


健康にはいいらしい

これから東京のB級グルメとして名乗りを上げるにしてはかなり不安な飲み物なのであった。

あとで調べてわかったのだが、この油紅茶、そもそもは民間療法的に飲まれていたものらしい。

B級グルメじゃなくて、ヘルシーさでOLさんに訴えかければいけるのじゃないか。いや、どうだろう。

この記事はエイプリルフール企画のために作ったうその記事です


 
 

 

 
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