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コラボ企画
 
東急ハンズの店頭で、いらないものを集める

企画その3:なんでも缶バッジマシーン

目玉展示3つ目、最後に紹介するのはどんな紙でもたちどころに缶バッジにしてしまう缶バッジマシーンである。いらない紙でも缶バッジにするとなぜかかっこよくなってしまう、ということで、いらないものまつりに導入された。

これまでも編集部に一台あってことあるごとに缶バッジを作ってきたが、今回このためにもう一台買った。

缶バッジは売られているものを買うよりも、自分で作ってみると愛着が3倍くらい増す。

紙を丸くくりぬき、金属の台座にラミネートしながら圧着。最後にピンをつけて出来上がりだ。

ここはいつも人だかりができていた。べつやくさんとヨシダプロがその場で絵を描いてくれたりもした。

缶バッジは3個100円で作ることができる。きてくれたお客さんにその説明をすると

「は?100円?」

というすこし戸惑ったような反応も見られた。

デイリーのイベントでは普段無料でバッジを配っていたりするので、もしかして100円と聞いてお気を悪くしたか!と構えたが

「そんな安くていいんすか!」

と続いたので安心した。確かに、別のお店で完成品のバッジを買うと、だいたい1個180円くらいするだろう。3個100円は安すぎて逆に怖いらしい。僕たちに魂胆がないことをいくら説明しても、隣では不用品と引き換えにタダでガチャガチャさせているし、なかなか納得してもらえなかった。これは次への課題である。

いらない紙がかわいくバッジになった例をいくつか紹介したい。

おっさんもトリミング次第でかわいくなる、の例。どこにつけるか悩むところだ。
ハンズのレシートもバッジにするとなんだかシャレてる。
西村さんが持ってきた市区町村章。
払い込み済みの印鑑も記念品に。

どんな紙でもバッジにするとちょっといいものになるから不思議である。バッジを作った人はその場でカバンやシャツにつけてくれたりした(たまにそのままいらないものガチャガチャに持って行こうとする人もいたけど)。

作ってくれた人は友だちに「そのバッジなに?」って聞かれたときの答え方を考えておいてください。

おかげさまで缶バッジコーナーは常に満員。時間帯によってはずらりと列ができていました。

切り抜かれたあとの紙にもドラマが生まれる

缶バッジを作ったあと、切り抜かれた紙だけが残るわけだけれど、この残された紙にもなんだかドラマがあった。

どんな顔だったのかすごい気になる。
一番うまそうなところだけ選んで切り抜いたな。

中には古い家族写真を持ってきて「これのお父さんの部分をバッジにしてください」なんていう人もいた。作るは作ります、でも本当に缶バッジにしちゃっていいんですか!と震えながらくりぬいた。お父さんの顔バッジを、あの人はカバンに付けてくれただろうか。

かわいいイラストで作ってくれました。ありがとうございます。
この方は自分の名刺をバッジにしていた。大人の名札である。

前に渋谷ヒカリエでも同じようにイベントと展示をやったことがあるのだが、そのときは「気が引けて来られなかった」というお客さんも、今回は東急ハンズの売り場ということで買い物ついでに気軽に寄る事ができました、と言って来てくれた。それはうれしい。やってよかった。

ところで記事を書く作業というのは案外孤独なものである。こういうイベントで読者の皆さんに直接、あの記事面白かったよ、とかあの記事意味わかんなかったっす、とか感想をもらえるとすごく励みになるのだ。この人に笑ってもらえるような記事を書こう、ってリアルに思える。

Zくんを中心に寄せ書きを書いたりもしました。
この日成人式を迎えた新成人の二人もいらないものを出した。

こうして3日間のイベントは盛況のうちに幕を閉じたのでした。

1000人以上がいらないものを持ち寄った3日間

3日間のイベントで、のべ1000人以上のお客さんがブースに来てくれました。本当にありがとうございます。

終わったばかりですが、こういうイベントはまたちょくちょくやっていきたいと思っていますので、今回来られなかった人もぜひ次を楽しみにしていてください。

ありがとうございました!



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