企画その2:10周年展示
今回のイベント、目玉の2つ目は「デイリーポータルZ10周年・成功と失敗展」から抜粋した展示である。これまで石巻、京都、北海道と、一緒に全国を回ってきた。
展示は会場係をお願いしたライターの顔ぶれを見て3日間で少しずつ変えたりもした。カニのミニ四駆やインドの人がみっしり乗った電車、CR乙幡啓子など、記事では読んでいたが実物を見るとなかなか感動するものである。「わ!なにこのカニ!走るの?」って何組の子どもが瞳を輝かせたことか。
中でもやはり人気だったのがわれらがZくんの頭である。こちら、自由にかぶって写真を撮っていただけます。
他にも記事と同じような写真を撮ることができる展示も。
Zくんをかぶると悟りが開ける
終始にぎやかな店内だが、Zくんをかぶるとその間だけは周りの喧騒が遠い世界のようにぼんやりとしか聞こえなくなる。そして視界が狭まり、なにか悟りの境地を見たような気になるのだ。たまにファブリーズしているので中はいい匂いするし。
Zくんの頭はイベントのたびにシンボル的に持っていっているので、まだの方はぜひかぶってみてください。
3日目、まさかの大雪
展示内容からは外れるが、3日目の朝、いつものようにマクドナルドで朝食を済ませて外に出た瞬間、僕は文字通り凍りついた。
大雪である。
発達した爆弾低気圧が関東を直撃したのだ。都内でこれほど雪が積もることはめったにない。イベント会場のある新宿駅付近も、ぱったりと車どおりが絶えて、行く年来る年みたいな光景になっていた。
この雪で予定されていた高校サッカーの決勝も延期になったらしい。わかる、僕なら一日家から出たくないもの。
しかしこんな天候でもわれわれのイベントは決行である。はたしてお客さんは来てくれるのだろうか。
東急ハンズの担当者は「お客さんの入り自体、通常の6割くらいですかね」と言っていたが、確かに見るからに人通りが少ない。途中で一度エレベーターが停電したりもした。
しかし、そんな中でも1日目に来たお客さんがリピートで来てくれたりとか、家にあったいらないものをかき集めて持ってきてくれた人がいた。
ライター西村さんは「雪が降るといてもたってもいられなくなる」と言っていたが、東京では珍しい積雪である。単純に好奇心で出てきちゃう人たちの受 け皿になれたのならばそれほどうれしいことはない。きっとこの日出てきてくれた人はかなりデイリーの精神と合致するところがあると思います。
イベント中、普段通勤に使っている東海道線が止まったとの情報が入り一瞬たじろいだりもしたが、きてくれているお客さんも覚悟の上でいらないもの持ってきてくれたのだ、と思うと力が沸いた。帰れなかったら泊まるつもりで臨んだ(結局時間かかりましたが、帰り着きました)。
次は今回一番の人気企画となった缶バッジである。