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コラボ企画
 
インドにインド式数学を聞きに行く

インド式数学とは?

そもそもインド式数学とは、ヴェーダ数学に由来するものらしく、古代インドで生まれたものだそうだ。たとえば「14×12」なら以下のように解くそうだ。


こうするらしいです(二見書房・インド人教師が使っている本物のインド式数学の本より)

インドの人はこれを理解しているのだからすごい。僕は二桁の掛け算になれば、ほぼ確実に電卓を使う。高校時代に理系へと進路を取っていれば、空港で安藤さんに教えることができたのにと思う。そしたら今頃は、優雅にチャイでも飲んでいたのにと後悔してしまう。


文系に進んだばっかりにこう!

実際は文系に進んだので、インド式数学は、暗闇の中を歩く以上に右も左も分からない。なので、スケッチブックに問題を書いて聞いてみることにした。

ちなみにバンガロールという地には日本人が全くおらず、というか現地の人以外いなかった。だからこそ、インド式数学という独自の計算法が根付いているのではと期待が高まった。


カップルに聞く

あ、普通だ

インド式でもなんでもなく普通の計算方法だった。たとえインドでも計算方法は万国共通なのだ。世界は一つだ、という今回は求めていない答えが導き出されてしまった。この人だけかもしれない、と他の人にも聞き込みを続ける。


みんなフレンドリーに答えてくれるが・・・

電卓を使っていた

この人も14×12の正しい答えを導いてくれた。電卓という文明の利器を使ってだ。僕が最初に安藤さんにススメた計算方法でもある。インド人が電卓を使ったのだから本当の「インド式数学」とは「電卓を使う」なのではないのだろうか。


お店でも普通に電卓を使っていた

 

騒がしさもインド式

バンガロールには自動車、バス、バイク、リキシャなどが水がいっぱいに入ったバケツをひっくり返したかのように勢いよく走っていた。

そして、街には「ピーピー」という重さで考えれば赤ん坊でも持ち上げられるような軽い音が響いている。この音は自動車やバイクなどが発する音で、彼らはブレーキを踏まない代わりにクラクションを鳴らすのだ。


クラクションが響く街

そんな街に僕がよく馴染んだ。日本より馴染むのだ。バンガロールの人は日本人を見る機会はそう無いと思う。そんな珍しい日本人が僕みたいな顔で申し訳なかった。一般の日本人の顔はもっと涼しげですよ、と教えてあげたい。その代わりにインド式数学を教えて欲しい。


馴染む僕

 

インド式でこの後居酒屋への輪

そんな街でインド式数学を聞き続けたけれど、相変わらず普通に解いていた。インド式数学は幻なのではないだろうか。簡単すぎる問題が逆にダメなのかと思い、三桁にしてみたけれど、解き方はもちろん普通だった。


892×998を聞きました

普通の解き方

インド式数学には出会えていないけれど、こうやって現地の人と話すのが楽しかった。普通に旅行に行けば、道を聞いたりする以外は現地の人と話す機会はそう無い。

でも、今回は違う。なんでこんなの聞くの? と向こうの人も興味を示してくれて、この後、飲みに行くか! みたいな輪ができるのだ。インド式を聞きに来てよかった、と思った瞬間だ。


この後、どこ飲み行く? みたいな輪ができる


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