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コラボ企画
 
ドバイの砂漠で干物を作る

干物を作るためだけにドバイに行く

前述したとおり、おいしい干物を作るために必要なものは新鮮な魚と適した環境である。

干物を干すのに適した環境、それは湿度が低く雨が少なく、風が強い場所。しかしそんな砂漠みたいな環境、日本にはなかなかないだろう。

だったら砂漠で干したいですよね。

軽い気持ちでコラボ企画として航空券・ホテルの予約サイト「トルノス」に提案したら、なら行ってきてください、ということになった。え。

しかし砂漠へいけるのならば、それはそれで干物を作ってみたいというのも正直なところである。ここはいっちょ腹をくくるしかないだろう。

こうして僕は干物を作りに砂漠へと向かうことになった。

干物を作る以外とくに予定はないので荷物といったらほぼ干し網のみだった。

過去のコラボ記事(参照)でも活躍してくれたライター地主さんに今回も付き合ってもらった。最初本当に驚いた顔をされたが、出国手続きをすませたあたりから元気になってきたのでよかった。

地主さんには別の取材もお願いしておいたので、その模様はまた近いうち。
今回もまた直前だったのだがトルノスのサイトからいとも簡単にチケットが取れた。海外旅行の予約が楽になった分、無茶もできるようになったわけだ。

砂漠のある国はアラビア半島にあるアラブ首長国連邦を選んだ。国土の大部分を砂漠が占めているそうなので初心者でも行きやすいと思ったのだ、砂漠に。

アラブ首長国連邦の大都市、ドバイまでは飛行機で約10時間。この時点ですでに日本でも一夜干しが完成しそうな長旅だが、現地でならばもっとおいしい干物が食べられるに違いない。むちゃなことを自分に言い聞かせるのは得意なほうである。

機内食が「あじの干物」だったのは運命である。ただ、日本人的には明らかにサバに見えた。

330am ドバイ着

ドバイに着いたのは明け方3時過ぎだった。ちょうどいい時間である。空港からそのまま魚の卸売り市場へと向かった

魚くらい町のスーパーで買ってもよかったのだが、せっかくなので市場だろうと思ったのだ。新鮮さが干物のうまさにつながることを期待したい。

そう思って来てみたら本気の市場だった。個人に(そして外国人に)魚売ってもらえるのだろうか、ここ。

市場ってやっぱり業者向けでは、という心配をよそにドバイの人はかなりフレンドリーで、僕たちが干物にするための魚を物色しているといちいち呼び止め、写真を撮ってくれ、そして国に帰ったら大きくプリントして送ってくれ、とアピールしてくる。

それにしても干物に合う魚を探している、という話は説明しにくかった。
あらゆる手段を使って目的を伝える。

肝心の魚は、というと、ドバイの市場でも日本で見たことあるような魚をいくつか見つけることができた。しかもみな新鮮である。これはいい。干したらかなりうまい干物になるに違いない。

アジみたいな魚を選んで一匹売ってもらうと、それを見ていた周りのお店の人たちが堰を切ったように集まってきて次々いろんな魚をくれた。

お前日本から来たのか。ならこれ持ってけよ!(アラビア語で)
おい、これもどうだ!(ニュアンス)

さすが市場というべきか、さすがドバイというべきか、みんなかなり気前がいい。気がつくと買った一匹に加え、もらった魚で袋が一杯になっていた。

なにしろ新鮮な魚は手に入った。いよいよ干物作りにとりかかりたい。

空港に着いてホテルにも寄らずに魚を仕入れる日本人はそうそういないのではないか。

ここでようやく空も明るくなってきた。



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