猫が服を着ている「なめ猫」は、80年代に大ブームを巻き起こした。猫の擬人化があんなに面白いとは見るまでわからなかった人達がほとんどだと思う。 なめ猫とは別のアプローチで猫を擬人化できないか。 そう、かつらである。 今回は野良猫たちにかつらをかぶせ、片っ端からイメチェンを図りたい(猫がイメチェンしたいかどうかは別として)。 猫サイズのかつら片手に、いくつかの猫だまりを巡ってきた。
人間用ウィッグ
洋品店で女性の部分ウィッグを買ってきた。前髪用だったり、お団子ヘアーに装着して華々しくするためのウィッグ。たまに自分も使う事がある。
やっぱりやりたくなるよね
以前、前髪用のものを鏡の前で装着しようとしていたら、傍らに猫がきたので着けてみた。
やっぱりかつらはすごい。 人間だって別人になってしまうが、猫は生き物としての種別まで超えて一気にヒトっぽくなる。こんな人間いないけど。
上のウィッグはアップスタイルをゴージャスに見せるためのもので、自分の髪をアップにした上からパチンと留めて装着する。この全体の大きさが猫の頭にぴったりなのだ。もはや猫用ウィッグと言ってもいいと思う。 のせるだけで一昔前のスナックのママみたいな、あの「上だけパーマ&下はストレート」スタイルの完成。
毛が生えているのにハゲ呼ばわりをしてしまった。ちょっとひどい話ですね。猫ごめん。 こんなふうに、クールな野良猫たちにかつらをつけてもらう事は可能なのか。ちゃんとお願いすればやってくれそうな気もする。 秋晴れの中、かつら片手に猫だまりへゴーだ。
猫だまり その1「稲毛海浜公園」
なじみの猫たちのいる公園にきた。千葉県が誇る、猫と人工砂浜のある公園、稲毛海浜公園。先の震災で所々液状化してしまっているが、猫は変わらず元気に暮らしている。
広い公園なので、猫スポットがいくつかある。逃げない猫は全体の半分くらい。
この日はボランティアの方が去勢手術の済んでいない猫の捕獲に挑んでいた。ケージの中に餌を入れておびき寄せようとしているのだが、まったく捕まりそうもない。大変そうだけど、猫と人間の知恵くらべを見物するのはちょっと楽しかった。
かつら着けさせてください
かつらを出すと、遠慮なくじゃれてくる猫が多い。それは心配していた点だったが、大人の猫はそんなにじゃれない。 よし、ここは無気力な猫を狙うぞ。
毛だからなあ
もじゃもじゃした物にはじゃれつくのが猫の習性…。小動物を見たかのように食いついてくる。そうですよねえ、あなたたちにとっては変な生き物に見えるのかも。
ちょっと場所と猫を変えてみましょう。