何割は流行ったが%は流行らなかった
横山:次に出た本のほうが売れたというのは業界でよくあるんですか?
江守:一冊目が売れたことでそのタイトル自体をみんな知ってるというのもありますし、一冊目を研究して二冊目を出しているという可能性もありますね。
横山:パロディ系だと「ノルウェイの大森」というのがいちばん覚えてますね
江守:それ系で言うと、「人は見た目が9割」というタイトルがあって、これけっこう売れたんですよね。そのあといろいろ出て「出世はヨイショが9割」。そしてここいっちゃったかというのが「女は見た目が10割」というところにいってしまって、もう逃げ場がなしみたいな変化があります。
「99.9%は仮説」は売れたんですがやりにくかったのかその後が続かなかった。でも何割は流行りましたね。
江守:なにをつけても品格はいけるよという例で
林:これはいけそうですね。じゃあ僕も。
べつやく:投稿がきてます
林:フリッパーズギターみたいですね。
横山:これは出てないですか?
江守:あってもおかしくないぐらい、自然な感じがしますね。
みんなのイメージが同じもの
横山:会社名入れると怖くないですか。ニフティの品格とかどきどきしますね。
江守:ソフトバンク力とかイメージわきますね。会社のイメージがみんなのなかで同じだと、そういう作用があるかもしれません
横山:「東京電力」………しーんとしちゃった。「東京電力な若者たち」「東京電力化する××」「東京電力と日本人」っていったら?
江守:社会派っぽいのに向いているかもしれない
横山:「室伏はなぜ二丁目でモテるのか」というのは?
林:ドストレートですね。砂漠で溺死みたいな感じで、「室伏はなぜ珈琲に三杯砂糖を入れるのか」みたいなのでもいいですね。
江守:逆パターンね
白川:ほんとにいれるんですか?
林:入れないと思います
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室伏はことあとにも登場します |
あるあるのなかに入れるのは「なしなし」
江守:ないパターンのときは、微妙にあるかな ないかな というものじゃなくて、完全なしなしのものを選ぶのがいいです。
林:あるあるのなかになしなしを入れる、あるなしぐらいはダメってことですね。
江守:お笑いのテクニックに似てるんですが
べつやく:投稿きました
桃太郎著
犬とキジは家来にするな |
@ uyunienko |
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タモリ著
困ったときの会話力 ~髪切った?〜 |
@ThomasWestField |
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江守:帯に「んなーことはない」とか。さっきの桃太郎も最近のパターンでいうと、「できる男は犬とキジを家来にしない」とかみたいなひねり方もあるのかな。
べつやく:キジはしないですよ。
レディーガ力(れでぃーがりょく) |
@satota1121 |
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江守:ありですね。
横山:いままでのパターンにすべて室伏親子を入れてもいいですね。室伏親子化な若者たち。室伏親子と日本人。
江守:横山さんのその室伏へのこだわりはなんですか?
横山:おもしろいじゃないですか。あの親子。
林:じゃあ「室伏化するキジ」は?
横山:イカれてるよ。思い切って出してみてもいいかも。
べつやく:それ1ページも書けないですよ
横山:「しない」で終わっちゃう
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室伏を推す横山さん |
横山:白川さんはポップも書くんですか?
白川:ごくまれにですけど、
横山:ヴィレッジヴァンガードのポップってどう思います?
白川:なんで?あれはすばらしいと思いますよ。
横山:「ブラック会社に勤めてるんだが…」という本あったじゃないですか。ポップに「うちもぶっちゃけそうですけどね」って書いてあって大丈夫かって思いました。
江守:それぐらい魂むき出しでやってほしいですね。
べつやく:きました。
なぜ木村拓哉は何役でも木村拓哉なのか |
@genocide_screw |
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べつやく:全然分からないけど勢いありますね。
江守:これもそれなりの人が言ってくれてたらはかないで行こうかなって気もします。
林:勝間和代さんが書いてたらどきっとしますね。
江守:はかない力とか言って。
べつやく:パンツはかない力。
レディーガガに見る、おもてなしの心 |
@hebesu |
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これはちょっと読みたいですね。
優秀作品は!
横山:ではそろそろ優秀作品決めましょうか。江守くんいちばんよかったものは?
江守:僕のなかでも分からなくなってますが…
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予想以上にツイートをもらいました。多謝! |
横山:僕はレディーガ力がすごく好きです。
べつやく:字面的にすごくよかったですね 。
白川:0.1秒でザビエルがという、これ、
ザビエル著
0.1秒で人を惹きつける髪型 |
@uyunienko |
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べつやく:それすごい。
林:おもしろい。
横山:センスいい。
林:僕はあのパンツはかないやつ。
横山:それだけ聞くとかなりクラクラしてるけどね。
林:
「商談の日はパンツをはくな」。
江守:それ大賞でいいんじゃないですか。
べつやく:メディアファクトリーから出してもらえるというのはどうですか?
江守:…………。慎重に検討させていただくということで。
おしらせ
横山:メディアファクトリーから今後の告知を、
江守:新刊が8月は「密室入門」「この実況がすごかった」「折れない心を育てる自画自賛力」「江戸将軍が見た地球」
林:大喜利の続きやってるみたいですが、
江守:ちがいますよ。新刊の宣伝してます。「サクサク分かる世界経済の仕組み」が書店に出てますので手にとってください。
それから、メディアファクトリー新書で検索してもらうと公式サイトが出てきます。そこで編集部のメンバーがブログを書いているのと、新人が100万部を目指すブログをやっていたりしますのでそれらも見ていほしいなと思ってます。
横山:白川さんは?
白川:立川で営業してます。
林:噂によると品川にあるおしゃれ書店もオリオン書房らしいですね。
白川:エキュートのなかのペーパーウォールという店もやってますのでそちらもよろしくお願いします。
横山:本屋大賞は?
白川:4月にやります。
横山:カルカルもさおだけ屋はなぜつぶれないかの山田さんと「日本タイトルだけ大賞」というイベントやってまして、面白いタイトルを選ぶというのやってるんです。
べつやく:実際に出ている本からタイトルだけで選ぶということなんですね。
横山:それも人気が出てきてまたやるのでよろしくお願いします。
横山:ということで、またメディアファクトリーにおじゃましてもいいかな?
江守:…………。いいともーっていえばいいんですか?
横山:ありがとうございました!
べつやく:えー
白川:えー?
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