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ロマンの木曜日
 
東京の地図で京都をめぐる

来てしまった

現代の旅というのは恐ろしいもので、着々と準備をしたらあとは新幹線の席にすわっているだけで、なんと京都に着いてしまうのだった。

ぼーっとしてたら京都駅に着いてしまった

そして改札にいるのは・・。

工藤さん!

当サイトの編集者・ライターの工藤さんも一緒に京都を回ってくれることになったのだった。京都二人旅である。

 

最初に北限へ

最初に確かめたかったのは、京都の中心市街地の限界は、東京だとどのへんなんだろうということだ。

ぼくの乏しいイメージでは、京都の市街地は南を除いて山に囲まれていて、つまり山が限界なんだろうと思った。そこでさっきの比較地図をもう一度見てみる。

京都
東京


こちらを動かすと右側も動きます

山の位置を強調するために、地形表示になってます。よく見ると、京都市街地の東側の限界となる山の連なり(右下の稲荷山から上に向かう)が、東京だと隅田川の形によく似てるのが分かると思う。

山の連なりは瓜生山を超えて西へ続いて北限となるが、その形もまた隅田川が西へ折れる形にそっくりだ。そこで、まずはこの北限を見に行こうと思った。

京都駅から地下鉄烏丸線。
北大路駅からはバスで。
ババーン。ザ・京都の神社。

いかにも京都という風情の神社にやってきた。上賀茂神社というたいへん由緒正しい神社で、中央に盛ってある砂は、広く見られる清めの砂の風習の起源だということだ。

むやみに神聖な感じの盛砂

歩いていると、カジュアルにそこらへんに重要文化財だの国宝だのがあったりする。

これ重要文化財。
本殿は国宝でござる。

なお、上賀茂神社(正式には賀茂別雷神社)に関するもっとまともな説明は、当サイトライターの木村さんによるこちらをご参照あれ。

さて、景色を見ても分かるように、この神社の向こう、つまり北側はすぐ山であり、ここらへんが中心市街地の北限といって差し支えないと思う。実際、市街の案内図でも北は上賀茂神社までとなっているものをいくつか見かけた。

で、それは東京ではどこにあたるかというと、ここらへんである。

京都
東京


こちらを動かすと右側も動きます

中央が上賀茂神社。東京では、やはり隅田川沿いだ。荒川遊園の向こう。東京で考えても、隅田川の南側までが中心市街地というのはなかなかいいラインだ。

ひるがえって南側を見ると、桂川と鴨川の囲む範囲がちょうど山手線の南半分の内側のようで、偶然にしても京都と東京の中心市街のスケールはよく似ているんだなと思った。


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