「カエルの肉の味は鶏肉と魚の中間くらい」。そんな話をよく聞く。私も大昔に食べた事があるが、記憶に残っていないくらい淡泊で食べやすかった。
ゲテモノ扱いされがちだけど、味がこんなに食べやすいならもっと構えずに普通のお店に置かれていてもよいのでは…とよく思う。
そんな私の希望通りの、カエルを気軽に出している普通のお店を探して食べてきました。人はもっとカジュアルにカエルを食べてもいいのだ…!
(ほそいあや)
以前、ウェブマスターの林さんがデイリーメンバーを引き連れて居酒屋「村さ来」で変わった肉を食べるレポートがあった。(参照記事:池袋の「村さ来」にはサソリがある) 上記のレポでもカエルの唐揚げを食べているが、やっぱり「鳥と魚の中間でうまい」と書かれている。
ちょっと盛り上がるし、居酒屋にはぴったりのメニューなのだろうな…と思って探していたら他にも置いてある店がいくつかあった。
ことあるごとに「カエルが食べたいのだけど、誰か一緒に行きませんか」と話してきたのだが、デイリーにはカエルが苦手のライターが多く、なかなか実現しなかった…。 そんな中「カエル食べたい!」と快く応じてくれたのはこの二人。
お尻とふくらはぎの丸みがなんか可愛い・・・。身が締まっていて、めちゃくちゃマッチョな魚がいたらこんな感じだろうという味。塩で焼いてあるだけだけど臭みもなく、誰でも食べられる味だと思う。
もうひとつの変わりメニューのトカゲを注文してみた。こちらは全身だった。
皮は完全に魚。干してあるせいか魚の干物のようだった。玉置さんは季節外れのカマスの干物だと言っていた。 私は池の味を感じた。ちょこっとだけ、さっきまで池に居ただろっていうフレーバーがするのだ。 味は悪くなく、ちゃんとした干物としてアリだと思う。ただあまり食べるところがないので最初から魚を食べたほうがよいのか。見た目重視のパーティーメニューなのかもしれない。
正体は、トッケイというヤモリ
生物に詳しい平坂さんが、これはおそらくトッケイというヤモリじゃないかと教えてくれた。「トッケイ」という鳴き声で鳴くらしい。なに!また可愛さがアップしてる。 帰ってから画像検索などをしてみたら、可愛すぎてめちゃくちゃ後悔した(爬虫類だめな人は押しちゃだめ)。 そしてwikipediaでは鳴き声が聞けたのだが、なんだこの愛らしいボイスは!…ううう。 可愛いものを食べた時だけ後悔する、人間って身勝手な生き物ですね。
さて、カエルに戻ります。カエルといえば中華食材で有名だ。本格中華料理としてのカエルを食べに、横浜中華街にやってきた。
一見鶏肉のようだけど、よく見ると結構カエルカエルしている!ほんの少し生々しい質感がカエルの生前を彷彿とさせる。
平坂さんの感想は「この前のは素材そのままって感じだったけど、これは食材として生かされている」「ハリセンボンに似ている。鶏皮みたい」という事だった。ハリセンボンかー。
「水煮」とは四川料理で花椒のしびれる辛さが特徴の汁料理で、よく牛肉や魚などが使われる。私はこれが大好きだ。カエルにも合わないわけないですね。
食卓にもっとカエルを!
どんな味にも馴染んでくれるカエルはどんな料理でも自在に適応してくれる食材かもしれない。高級食材というわけでもないし、日本の食文化にもう少し浸透してくれたら…なんて思ってしまう。でもカエルが苦手な人も多いので、そこはぐっと我慢します。