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ロマンの木曜日
 
市街地で分水嶺を探す

空堀川へ

名前の分からない小川を越えると、すぐに上り坂になった。坂の上は大きな交差点で、横切っている道は青梅街道だ。

実は現地に来る前、このあたりの分水嶺としていちばん可能性が高いのがこの青梅街道だと思っていた。江戸時代初期からあるこういった古道はアップダウンをなくすため、尾根の上を通すことが一般的だった、と聞いたことがある。


坂を登り切ったところが交差点
横切っている道は古くから通っている青梅街道

とはいえ166mはいくら何でも上がりすぎ

GPSの高度は明らかに誤差と分かるほど高くなってしまったけど、実際このあたりでいちばん高いのはこの交差点上かも知れない。

そこを過ぎるとふたたび下りになり、下りきった場所に空堀川の小さな橋があった。ようやく、そしていつの間にか荒川水系エリアに入っていたのだ。川の向こうは小山があって、ここは谷の幅が狭い感じ。


矢印のあたりぐいんと一段低くなっている
用水路とかドブと言っても納得できる細さ

高度も青梅街道の交差点からぐっと下がった
川のほとりには小さな祠が

さて、荒川と多摩川の分水嶺がどこかという問題、もっと簡単に言えば真ん中にあった川がどっちの水系かという疑問は結局現地では分からなかった。そこで家に帰ってから市役所に訊いてみた。

市役所の人の話によると、真ん中の川の名前は久保の川。そして流れ着く先は、空堀川。つまり荒川水系だった(ちなみに下流で暗渠になったあと、なんと残堀川へのバイパス水路も分かれているらしい)。

ということは、分水嶺は最初のピークである中古車屋の交差点付近、ということになる。だいぶ無駄足を踏んでしまった。そして分水嶺の高低差はおそらく10mくらい。その程度の起伏で荒川と多摩川という大きな水系に分かれているのはおもしろい。きっと地元でも気にしている人なんてほとんどいないと思うけど。



より大きな地図で 武蔵村山の分水嶺 を表示
たぶん、大まかに言って青いエリアが荒川水系、赤が多摩川水系と思われる(すごく大まかに言って!)

だいぶ歩いて疲れたけど、市街地で分水嶺を探すのは分かりにくくて楽しい。

実は、荒川水系の川と多摩川水系の川が接近する場所をもうひとつ見つけていた。しかももう少し都心に近い場所で。


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