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ロマンの木曜日
 
羊毛を使って顔面立体コピーに挑む

前回より完全防備

前回はストローを鼻に入れてそこから息をするようにしていたが、10分間顔全体を覆うことになるとやっぱりちょっと息苦しかった。
なので今回はちょっと太めのゴムチューブを鼻に入れることにした。
遠巻きに見るとマンモスの牙のよう。


顔の周りは粘土で土手を作った。こうして見るとちょっとセイウチっぽくもある。さあドンと来い!

やっぱり土手から溢れ出るが、まぁ前回に比べたら。
型取り剤を一通り乗せたらガーゼをかぶせるのが正しい手順。 呼吸も前回より楽。

そして石膏で固めるのが正しい手順。石膏の温度は40度近くになるが、ちょっと暖かい蒸しタオルで顔を覆われてるぐらいの感覚で気持ちよかった。
呼吸用のチューブを誰かにふさがれるのではないかという猜疑心からチューブを防護。自分の身は自分で守れ。

当然のように落書きをされる。
取り外したあとはこれに石膏をイン。今回も顔が穏やかだ。

石膏がある程度乾くまでは手で固定してこぼれないように。
できた!鼻のチューブはあの時のままだ。お陰で鼻の穴がすごく膨らんでる。

ライフマスク完成。鼻の穴が膨らみすぎてる以外は特に笑ったような形跡もない!成功だ。

とにかくニヤニヤしないように心を無にした。この方法、精神鍛錬の修行かなにかに使えるんじゃないか。

 

ちょっと作戦変更

せっかくここまで出来たのに、また全て破壊してしまっては先に進まない。

・・・というかよく考えてみたら、このライフマスク(凸ver)の上で羊毛をフェルト化させ、それを裏返せば今までやりたかったようなことが出来るんではないか!


ライフマスクの上に羊毛を敷き詰め、洗剤・熱・摩擦。
で、剥いで裏返せば・・・・!!ってなんだこの絵。

わざわざ凹んだライフマスク逆verを作る必要もなかったんだ!なんで最初から思いつかなかったんだろう・・・!!

・・・と興奮して数名に話すも、返ってくる応えは賛否両論。
空想で話してても先に進まないので、どのぐらいどんなもんか実際にやってみたい。

 

ようやく羊毛ステージに!

これからが本番だ。ついに羊毛を立体化するときが!
という訳でこのライフマスクの上で羊毛をフェルト化してみよう。

準備するものは、
・羊毛 (ウール100%)
・アルカリ洗剤 (食器用洗剤)
・お湯 (今回はやる気を現すかのように沸騰したものを準備したが、そんなに熱くなくてもいいらしい)
・ビニール手袋 (あってもなくても。)
・ペットボトル (あってもなくても。)
・霧吹き (あってもなくても。)


肌色の毛糸を顔の上に羊毛を乗せていく。
食器用洗剤とペットボトルを準備。ペットボトルの蓋部分に穴を開けておき、ジョウロのように使う。お湯を均等にかけるため。

まず最初に羊毛をある程度乗せてそのままお湯をかけてみたところ、空気が入りフェルトのよれが目立ったので、まず霧吹きで水をかけて顔面と羊毛をある程度しっかり密着させてから作業をスタートすることにした。


霧吹きで水をかけ、顔と羊毛を密着させる。
ペットボトルジョウロを使って均等にお湯をかけ、洗剤を付けた手で摩擦を加えていく。

どのぐらい摩擦を与え続ければいいのか分からなかったので、延々と3時間ぐらい与え続けた。片手でカメラを持って撮影をしつつ、もう片方の手で摩擦・・・という作業を続けて2時間半辺りのところで「両手で作業をすれば早く終わる」という当たり前のことにようやく気付いた。

そこから両手で作業。やっぱり格段に早い・・・・。侮れんな両手・・・・。


とにかくゴシゴシゴシゴシ。徐々に泡立ってくる。たまに熱湯をかけてみたりする。
顔の形にフェルト化してきた!!!鼻の穴の形を整える。

ベロロロロロンと剥ぐ。
剥がれた・・・・!!顔・・・・!!!

ものすごく顔にフィットした布状のものが出来てきた!
事前に想定していたような、裏側に目や唇の細部まで転写されていたり、裏返すと顔!!みたいなことはなかったが、
そのままでも「顔にフィット」という点では充分満足。

染み込んでる食器用洗剤を落とすために、洗濯機に入れて一度洗濯をする。


洗濯後もこのくらいフィット!!オオオォォ・・・!!

 

目や口の跡はよく分からなくなったがまあいいか。
ここからこの顔面フェルトに対して、フェルティング用のニードルを使って顔の細部を描き足してみようと思う。


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