ゴミ太郎は、最新の高機能センサー搭載マシン、ではないので、ゴミがあるかどうかや障害物があるかどうかを感知したりはしない。どうするかというと、まずは隅っこから、ごつん、ごつんと頭をぶつけて部屋の外周をとっていく。シャイだ。かと思えば、部屋の真ん中でぐるんぐるんと回りだしたりする。シャイだ。
そしてこのシャイな動きが、非効率と思わせつつ、人間が思ってもないレベルまで塵を掃き尽くす効果があるのである。
ゴミ太郎の気の済むまで(タイマーが止まるまで)掃除させておくと、ワンルームの部屋なんてそりゃもう、「え、床ってこんなにすべすべなものだったんだ」と思うまでになる(ただし比較対象はズボラな私がクイックルワイパーで掃除した床)。
かわいいので、いろいろ許せる。
ゴミ太郎、そこまで頭よくないのは既に書いた通りなのだが、いかんせんかわいいのでいろいろ許せる。
そもそもゴミ太郎が来るまで、掃除機のあの音が苦手で、ずっとクイックルワイパー&雑巾、ちりとりで掃除をしてきた私である。ゴミ太郎、音はけっこう盛大だ。でもなぜか許せちゃってる。 |