数百万個の星が投影できる! とか、裸眼で立体に見える! など、プラネタリウムの世界もどんどん進歩していって、よりリアルな星空を楽しめるようになっています。
しかし荒川区では、そんな流れとは真逆を行った、ものすごく古くて、すべてを手動で操作しなくちゃいけないプラネタリウムが今でも稼働しているのです。星の数も少ないし、リアル度も低いんでしょうけど、実に味わい深い、素敵なプラネタリウムでした。
(絵と文:北村ヂン)
数学嫌いのメカ好きがいたっていいじゃないか
大学を受験する時、あまりに数学がキライだったため「国語と英語しかテストがないところ」という条件で志望校を選んでいたくらいザ・文系脳のボクなんですが、なぜかメカメカしいものは昔っから好きで、いい感じのメカがあるとやたらと分解しまくっていました。
……もちろんハードコア文系脳なもんで分解したはいいものの元に戻すことは不可能で、しょっちゅう父からグーでぶたれてたんだけど。
そんなボクが、最近グイグイ心をわしづかみにされてしまったメカが、全手動プラネタリウム。
今は、ものすごーく細かい星までハッキリと映すことができる「メガスター」や、裸眼で立体に見えるプラネタリウムなど、ハイテクノロジーなプラネタリウムが話題となっていますが、それとは真逆のザ・レトロな、しかし実にいい味を出してるプラネタリウムが荒川区にあるんですよ。
……ということで早速、荒川区に行ってきました
こんなところにプラネタリウムが!?
あった、プラネタリウムのドーム!
周りの建物がミッチミチに密集してる中、わりと小ぢんまりとしたドームがチョコンと建っています。
この、公民館的な雰囲気あふれる入口もいい感じ。いよいよ中に突入ですぞ!