やっぱり、遍路は歩きたい
ご存知、遍路とは弘法大師こと空海にゆかりの深い、四国八十八箇所霊場を周る事である。1番札所である徳島県鳴門市の霊山寺から始まり、高知県、愛媛県を経て、香川県さぬき市の88番札所、大窪寺までを巡るのだ。
それら札所を周る巡礼路は、遍路道などと呼ばれている。その距離はおよそ1200km。四国をぐるりと一周する、世界唯一の環状参詣道である(遍路道のルートや、各札所の位置などは、国土地理院のこのサービスをご覧あれ)。
現代では、車などを使って周るのが一般的であるけれど、私はあえて、昔の人たちがそうやってきたように、全てを徒歩で周りたい。1000年以上続いてきた遍路という文化を体感するには、やはり歩きでなければダメだろうと思ったのだ。
また、遍路道には昔ながらの風情を持つ古道も結構残っている。それらを満遍なく周るには、やはり徒歩でなくてはならない。古いモノが好物な私にとって、古道を歩く事は、この遍路における目的の一つでもある。 |