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ひらめきの月曜日
 
ブックオフ世界征服への道

本文とは関係ないですが前にタイフェスで「宮城さんに似てる!」と思って買ったCD

こう、司令室みたいなとこに座ってだな、壁にはでかい世界地図が貼ってあって、部下から新領土制圧の報告があるたびにそこを塗りつぶしていく。すでに世界の3/4は手中に収めた。世界征服まであと一歩である。

みたいなことをやってみたかったのですけど、動いてくれる軍隊もないし、報告してくれる部下もないし、そもそもの資質としてリーダーシップもカリスマ性もないので、あきらめてブックオフでも行くことにしました。

(text by 石川 大樹


 

ブックオフの地味なコーナーに注目

ブックオフの中古CDコーナー、邦楽や洋楽、ジャズなどの棚をひとしきり素通りしたのち、クラシックのあと/「その他」の前くらいの位置で地味にほこりをかぶっているのが、ワールドミュージックのコーナーである。

世界各国のCDが置いてあるので、世界征服ごっこにうってつけなのだ。

 

 

ワールドミュージック世界征服

僕が考えた世界征服ごっこのルールはこうだ。

・ブックオフをめぐってワールドミュージックコーナーをチェック
・ その国の音楽を買えたら、自分の領地にしてよい
・ …と思ったけど1枚250円としても世界征服まで5万円かかる計算になるので、やっぱり見つけただけで領地にしてよい(この企画は自腹です)

以上。このルールに則り、自分の領土を広げ、最終的には世界征服を目指す。この記事ではその一部始終をお伝えしよう。

ここに、神聖イシカワ帝国の建国を宣言する!


ここに帝国の領土を塗っていく

 

 

新皇帝の初出征

まずは浅草にやってきた。浅草稲荷町店。

外国人観光客が多い地域なので、外国のCDも充実しているかもしれない。


と思ったけど見渡す限り全員日本人であった


まあ外国人観光客がいたところで、べつに旅行にCD持ってこないだろうし、ましてや観光先でにブックオフに売りに来たりしないよな…。


こういう日本語なのにエキゾチシズムあふれた看板がグッとくる
エキゾチシズムはないけどグッと来た

最前線に到着。いざ


ブックオフの店内に、たいていワールドミュージックコーナーは3か所ある。250円の棚、500円の棚、それ以上の棚の3つに分かれているからだ。取りこぼしのないようにくまなくめぐると、これだけの国があった。


日本 邦楽コーナーにたくさん
アメリカ Israel "IZ" Kamakawiwo'ole / Facing Future
ニューカレドニア 立体音響で体験する〜波 ニューカレドニア
中国 saju / saju
韓国 ホーリー / 冬の恋歌 (ソナタ) Classics
フランス Brigitte Fontaine / Comma a La Radio
セネガル Youssou N'Dour / Lion
アイルランド Kila / Lemonade & Buns
アルゼンチン アストル・ピアソラ / ベスト・セレクション
ブラジル Joao Gilberto / Brasil

※試聴できそうなCDにはリンクを張りました。お楽しみください。


わが神聖イシカワ帝国の軍事力はかなりのもののようで、最初の侵攻で早くも10ヵ国を手中に収めた。上々の出だしである。

余談だけど上のリストでハワイのやつはジャケットがすごいインパクトなのでぜひリンク先で見てほしい。

さて、上のリストに載っているのは買わなかったやつだ。くわえて、買ったのがこれだけある。


3枚購入(買わなくても世界征服ごっこには影響ないのでまったくの趣味ですが)


上の写真で左上のはアンデス山脈の音楽で、国がわからなかったので確認のため購入。ペルーとボリビアって書いてあった。

内ジャケ。なんでこの地味な写真使ったんだろう…


右上のがすごい。これだけ全部はいった編集盤


アラブ音楽の主要な国が抑えてある。世界征服スターターキットみたいなCDだ!遠慮なく活用させてもらった。

残りの1枚はジャマイカので、3枚あわせて11ヵ国を追加。


ジャマイカ Prince Buster / PRINCE OF PEACE“LIVE IN JAPAN”
ペルー、ボリビア
 Winay The Music of the Andes
アルジェリア、レバノン、ドイツ、インド、エジプト、ウズベキスタン、パキスタン、イラク V.A. / Yallah! Yallah! 2


わが帝国の第一歩を記録。カナダの塗りが雑。(広かったので)

司令室とはほど遠い、ビルの外壁にしょぼんと座り込んでの作業であった


カナダ、アメリカ、インド、中国と、広い国をサクサク手に入れられたおかげで、最初からいい感じに領土を広げることができたぞ。帝国史の1ページ目は凱旋記だ。猛々しい僕の肖像画が後生に残されることとなるだろう。

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