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フェティッシュの火曜日
 
各沿線のキオスクな店しかないものは?
上野はパンダしかない店もあるとかないとか。

「マジックインキ・ウォークマン・サランラップ」みたいな感じでなんとなく通称になってる気がする、各駅にある売店・キヨスク。実際は知ってる人も多いと思うけれど、キヨスクという名前はJRグループだけの名称。ちなみに「キオスク」ではなく「キヨスク」だ。それ以外の各私鉄の売店は当然ながら名称は違う。だが、売ってるものに違いはあるのだろうか?特に食べ物・飲み物関係を中心に各お店に聞いてみました。

大坪ケムタ



キヨスクのオリジナル度はさすが

要は各キオスク的なお店にはその沿線オリジナル商品やそこの鉄道グループにしかない商品ってあるのかな?というのを調べたいと思ったわけですよ。というのもキヨスクオブキヨスク的なお店、であるところのJRグループのキヨスクにはオリジナル商品もけっこう多い。


全国のJRでおなじみのキヨスク、そして東日本のニューデイズ。

売ってあるパンやおにぎり・弁当は
駅そばや駅弁と同じ日本レストラン製。

水もオリジナルだし、広告もでかいし。

さすが言うまでもなく規模がでかいJRグループ、オリジナル商品がいっぱいなのですよ。では他の私鉄のキオスク的な売店にはオリジナル物はあるのか?しかも観光グッズ的なものや、電車グッズなんてのじゃなく手軽に買える食べ物や飲み物で!

まずは都心から日光や宇都宮、伊勢崎中心に伸びる東武鉄道。群馬・栃木方面の足ですな。


都心では池袋・浅草などからゴー。

東武の売店の名前はアクセスという名前。

ACCESS、それは浅倉大輔と‥ではない。売ってあるものは一見すると他の駅売店とそんなに変わらないが‥。東武線の売店しかない食べ物や飲み物ってあります?と聞いてみると「そうねえ、そういうのはないねえ‥限定っていうとこういうのしか」と言われたのはやっぱこれ。

距離的に遠いけど東京スカイツリーグッズがいっぱい。
「『そり』と『むくり』を表現!!!」てそんな熱いのか。

東武伊勢崎線「業平橋」駅が最寄り駅とあって、スカイツリーグッズの全力ぶりがハンパない。特にこのタワー型ストラップ、『そり』『むくり』ってそんなに凄いのだろうか‥。ともかく飲食系はふつうに大手メーカーのばかりで目新しいのは見あたらず。

続いては主に秩父・川越など埼玉方面に向かう西武鉄道。イメージとしては上京したばかりの若者が住んでそうな沿線ですね。最近は「TOMONY」という売店に入れ替わってきてるそうですが、池袋駅で見つけたのは売店「SEIBU」。親会社以上にそのまんまなネーミングですね。


駅売店としてはかなり幅広。

さて同様に聞いてみると売店のおねえさんに「うーん、そういうのはないかなあ。おかしでいいの?おみやげ?じゃあ先にある売店にある『東京ショコラ』がいいわよ!」とすすめられた。

そちらの店員さんに出す時も「あっ‥ありがとございます」と前置きされるようにひとことあった後に代金を支払った。やはり西武ならではの商品なのか?売れるとテンション上がるのか、東京ショコラ。


別に「西武の味!」とかは書かれてない。
濃厚で美味いっす。でも西武は‥。

買って製造元など見てみたけど、別に西武関連とかではなさそう。しかしここでしか買えないとか‥。さっきのお店の人の「あっ‥」は「いい所に目をつけましたねニヤリ」の意味かもしれない。たしかにお土産コーナーじゃなくてわざわざああいう売店で買わないもんな!

と思ったら次の京王線にふつうにあった。

公式ページを見たら東京駅とか羽田空港とかでも買えるそうだ。あれ?まあ美味しいからいいか!ということで続いては京王電鉄。八王子や高尾山も行くけど、渋谷−下北沢−吉祥寺なんて線があるからシャレオツな印象の路線です。

売店の名前は「A LOT」。意味は中学生英語で学びますね。

しかし聴いてみるもここだけ、てのはなく‥。先に言っておけば成田空港方面行きではおなじみの京成電鉄の店舗、「LIVRE京成」でも見あたらず。聞いてみるだけでなく棚も覗いてみるのだけど、ここだけ!感はないんだよなあ。おもちゃとかグッズ系はあるのだけど。

小さくリブレ京成の文字。リブレの意味は自由!

こういう電車とかはあるんだけどねー。

やっと見つけたオリジナル茶フロム足柄

うーん、やはりオリジナルというのはないのかねえ‥。と思ったところにかすかな希望が。次は東急電鉄。渋谷から横浜など神奈川方面に向かいます。三軒茶屋とか代官山とか自由が丘といったオシャレタウンも通ってます。ちなみに自分がオシャレとか言う時はだいたい偏見です。


店の名前は「toks」。TOKYU+THANKSの意味だそう。

普通の商品とは別に特別枠が‥。
これは他の売店では見てないなー。

店員のおねえさんに「そこにあるのなんかそうじゃないですかね?」と言われたのがあられ。売店でこういう形で売ってるのは他にないんじゃないですか、とも。たしかに他では見てないなー、東急は両国通ってないので「沿線ならでは」ではないけども‥。ここでしか買えなくて美味いのならそれは正しい!

そしてもう一件、というかもう一鉄道会社が小田急電鉄。新宿から箱根や江ノ島に向かう路線です。これからの夏の行楽にテンション上がるルートですね。


黒を基調にしたちょっとシックな売店。

名前も奇をてらわずに「Odakyu SHOP」とストレート。店内を見回すといくつかの商品に「小田急沿線コーナー」というシールが貼られている。ただ少なかったけど‥試しに買ってみたのがこれ。

金太郎マークの「足柄茶」!

小田急だけのオリジナルではないけど、これは小田急で買いました、感あるねえ。沿線という由来もキチンとあるし。足柄山の金太郎伝説にちなんだこれ、足柄上郡山北町で生産されたお茶。ただ調べたら一番近かったのはJRの駅だけど‥そこそこ近くに通ってるから良しとしましょう!

ハリボーもこういう売店では珍しいので買ってみた。

沿線それぞれに個性があるのだから、各鉄道会社の売店もいろいろ‥と思ったけどもそうでもなかった。まあ「どこに行っても同じ品揃え」というのが大事なんでしょうけどね、コンビニやチェーン店同様に。でもなんか沿線の素朴なお菓子くらいあってもいいよね。

ちなみに小田急はティッシュ(販売用)はオリジナルだ。

これはキヨスクとかじゃないです。

さすが上野はパンダ売店と思ったら

JR上野駅に写真みたいな「オールパンダ売店」があるからすげえな、と思ったけどもキヨスクではなく貸店舗?みたいな形のよう。さすがにパンダ来日のためだけに全グッズ作らないよな‥。

ちなみに今回紹介した商品は全ての売店にある、というわけではありませんので、念のため。


 
 

 

 
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